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NPO法人肺がんCT検診認定機構が異常所見検出試験システムを紹介

2016-2-15

肺がんCT検診認定機構副代表理事・花井耕造氏(結核予防会複十字病院)同機構運営委員:長島千恵子氏(国立がん研究センター中央病院)

肺がんCT検診認定機構副代表理事・花井耕造氏
(結核予防会複十字病院)
同機構運営委員:長島千恵子氏
(国立がん研究センター中央病院)

第23回日本CT検診学会学術集会(大会長:大松広伸氏・国立がん研究センター東病院)が2016年2月12日(金),13日(土)の2日間,柏の葉カンファレンスセンター(千葉県柏市)にて開催された。「CT検診技術のスキルアップ─存在診断と質的診断の両者を極めるために─」というテーマのもと,肺がんCT検診に関する特別講演2題やシンポジウム「肺癌の存在診断と質的診断を極める」をはじめ,肺がんCTの被ばく低減・撮影技術や画像所見などの一般演題が実施された。

会場内の展示発表エリアでは,NPO法人肺がんCT検診認定機構による肺がんCT検診認定技師認定試験に用いられる異常所見検出試験システムの紹介が行われた。肺がんCT検診認定機構は,任意型で広がる肺がんCT検診の精度管理を目的に2009年4月に設立され,認定医師と認定技師の講習会・試験を実施している。6年以上経過した現在,認定医師は1259名,認定技師は1145名にのぼる。

今回の発表は,限られた時間と環境下で異常所見の検出能力を評価するため,試験会場に設置された100台のクライアントPCから1台のサーバに同時アクセスが可能なシステムの紹介である。受験者はPC画面上のマウススクロールにより表示スライスを切り替えながら,60症例における異常所見にマーキングする。DICOMデータを使用することで撮影条件,階調変更が可能であり,試験終了後すぐにTrue Positive(TP)とFalse Positive(FP),症例ごとの正解率の集計と解析が行える。

富士通株式会社の協力で開発された100台同時接続の本システムは日本初とのことだ。第1回から14回(2015年中)までの認定試験で使用され貢献してきた実績はもとより,技師の検出能力の向上にも寄与するシステムとして期待される。2016年は第15回定期講習会が2月に駒澤大学で,第16回定期講習会が7月に滋賀医科大学で実施される予定である(詳細は認定機構のホームページ参照 http://www.ct-kensin-nintei.jp/index.html )。

 

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