2014-6-10
受賞コメントを述べる重永 裕氏
(株)AZEは,2014年6月7日(土),東京国際フォーラム(東京都千代田区)ホールDにて5回目となる「AZE展2014」を開催した。AZE展は,ワークステーションを使用した画像(解析)の臨床的有用性を高め,最良の画像(解析)を生み出し,ボリューム画像(解析)の普及と地位向上を図ることを目的に,2010年から毎年開催されている。
開会挨拶に立った代表取締役社長の畦元将吾氏は,多くの医師・診療放射線技師の参加,協力により,AZE展が5回目を迎えられた感謝を述べるとともに,AZE展で発表されたノウハウや発想,情報を,多くの病院で活用してもらいたいと述べた。
審査委員は,審査委員長の似鳥俊明氏(杏林大学医学部放射線医学教室教授),副審査委員長の甲田英一氏(東邦大学医学部特任教授)をはじめとした8名の画像診断・画像解析のエキスパートが務めた。今回は,全国からCTが58作品,MRIが30作品の計88作品の応募があり,ブラインドによる厳正な事前審査を経て,10作品が入賞。当日は,最終選考として入賞者によるプレゼンテーションと質疑応答が行われ,最優秀賞1作品,優秀賞2作品,特別賞2作品が選出された。
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最終選考の結果,最優秀賞には重永 裕氏(兵庫県:兵庫県立姫路循環器病センター)の「心房細動に対するアブレーション部位同定に心臓MRIの3D画像が有用であった症例」,優秀賞には,大下剛史氏(福岡県:社会医療法人製鉄記念八幡病院)の「MR細血管解析を用いた耳下腺内顔面神経の描出」と木下良正氏(福岡県:医療法人社団水光会宗像水光会総合病院)の「側頭筋静脈性血管奇形の術前評価」,特別賞には,望月純二氏(東京都:みなみ野ハートクリニック)の「肺血流CTによる肺塞栓症評価」と後藤啓介氏(愛知県:社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーションセンター)の「ワークステーションを利用した3Dプリンター活用法〜スプリントの試作〜」が選ばれた。
◎入賞作品プレゼンテーション
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入賞作品プレゼンテーションの後には,AZE社のワークステーションの最新情報の紹介と,特別講演3題が行われた。特別講演では,南 学氏(筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻教授)が座長を務め,1題目に岩野晃明氏(徳島健康生活協同組合徳島健生病院放射線科)が「CT Colonography -前処置から画像解析まで-」,2題目に三木聡一郎氏(東京大学医学部附属病院コンピュータ画像診断学/予防医学講座特任助教)が「画像ビューアAZE Phoenixでの読影」,3題目に,審査委員も務める片平和博氏(国家公務員共済組合連合会熊本中央病院放射線診断科部長)が「統合型サーバー(WS+viewer)の臨床的有用性について」と題して,講演を行った。
閉会挨拶では取締役 開発部部長の堀内哲也氏が登壇し,AZE展への参加と審査委員への感謝を述べ,今回発表された情報を開発に生かしていきたいと締めくくった。
◎特別講演
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●問い合わせ先
株式会社AZE
TEL 03-3212-7721
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