2014-1-9
小松研一 会長
一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)は2014年1月8日(水),小松研一会長による「年頭所感発表会」を開催した。
会場となったKKRホテル東京(東京都千代田区)に集まった報道関係者を前に,新年の挨拶をした小松会長は,まず2013年に発表した「JIRA 画像医療システム産業ビジョン2020」を紹介。(1)少子高齢化にあって世界に先駆けた医療イノベーションを実現,(2)予防・健診・診断・治療から,広くヘルスケアの領域で,質の高い医療環境を実現,(3)ICT利活用促進により医療の質向上と医療機器産業拡大,(4)日本ならではの医療,医療システムを世界に提供という4つのビジョンを説明した。
その上で,小松会長は,2014年の画像医療システム産業を取り巻く環境変化と対応について発表した。小松会長は,2013年11月に成立した改正薬事法「医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品・医療機器法)」の施行によるソフトウエアの単独医療機器化などに言及。4月の診療報酬改定における医療機器技術,保守維持管理への評価についても解説した。また,2014年から始まる第4次の対がん戦略や,新たに精神疾患と在宅医療を加えた医療計画を踏まえて,医療機器やICTによる予防・診断・治療の地域連携の推進に貢献することをめざすと述べた。小松会長は,政府の「日本再興戦略」を取り上げ,日本版NIHへの協力,低侵襲な医療に貢献する放射線治療や画像診断機器の開発が重要だと説明。「日本再興戦略」における医療の国際展開にも触れ,MEJによる新興国の医療インフラ整備に協力することや,DITTAなどのグローバル活動にも力を注ぐとコメントした。
これらを踏まえた上で,小松会長は2014年の活動基本方針として,以下の5項目を挙げた。
(1)世界に先駆けた医療イノベーション実現への貢献
(2)ヘルスケア領域での新産業創出の環境整備
(3)ICT利活用を促進するための環境作りと提言活動推進
(4)国際化活動の推進
(5)JIRA基盤活動の充実と事業拡大に向けた活動強化
これらの基本方針を説明した上で,小松会長は最後にJIRAとして画像医療システム産業を牽引していくという決意を述べ,年頭所感を締めくくった。
なお,年頭所感発表会の後には,行政や学会,関係団体の来賓を招き,盛大な新年会が開かれた。
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一般社団法人日本画像医療システム工業会
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