2013-11-22
会場風景
GEヘルスケア・ジャパン(株)は2013年11月20日(水),「第26回GEヘルシーマジネーション・フォーラム ライブセッション」を赤坂パークビル(東京都港区)にて開催した。
GEヘルシーマジネーション・フォーラムは,1987年から開催されてきた「GEヘルシーマジネーション大賞」をリニューアルしたもの。医療課題の解決に向けた提言を広く社会に発信するというコンセプトはそのままに,生活者を対象とした「調査(リサーチ)」から見えてくる現状や課題,解決策を多彩なステークホルダーを中心に,「ライブセッション」としてディスカッションする場をめざすとしている。
初の開催となる第26回では「在宅医療・介護」がテーマ。GEヘルスケア・ジャパンが実施した高齢者やそれを支える家族に対する健康状態や医療・介護についての不安や悩み,自身や親の介護への考え方など,意識調査結果を基に,今後の超高齢社会における解決策・展望について講演やディスカッションが行われた。
開催にあたって,はじめにGEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長兼CEOの川上 潤氏が挨拶に立った。川上氏はGE全体の世界戦略「ヘルシーマジネーション」と,GEヘルスケア・ジャパンが超高齢社会の課題解決に向けて取り組む「Silver to Gold」について述べた。「Silver to Gold」とは,慢性の病気に対して早期アプローチ・診断を可能にする技術,高齢者が使いやすい医療機器,在宅医療で使えるテクノロジーという3つの開発テーマをパッケージした医療ソリューションの戦略である。次いで,GEヘルシーマジネーション・フォーラムを開催した経緯について川上氏は,今後直面する超高齢社会に対する医療のあり方を考える上で,日本が抱える課題を解決していくには,政府職員や医師,介護士,医療業界関係者,メディアが一緒になって解決策を考えていくことが必要であり,そのようなディスカッションを行う場をつくるきっかけとしたいと述べた。
続いて,医療法人社団鉄祐会 祐ホームクリニック理事長である武藤真祐氏が,GEヘルスケア・ジャパンが行った高齢者とその家族の健康意識に関する調査結果を基に講演した。武藤氏は今回の調査結果により,「アクティブシニア(団塊世代などの元気な世代)の健康管理や病気予防,早期発見のサポートの重要性」「高齢化に伴い増加する疾患の適切な診断・治療から社会復帰までのサポート」「在宅・介護領域における高齢者やケアを担う子世代のニーズへの対応」が課題として挙げられると述べた。さらに,このような課題を解決するために,高齢先進国モデル構想として,「在宅医療体制の確立」「在宅医療・介護情報連携の確立」「健康・生活支援体制の確立」と,それらを社会全体に広げる「超高齢社会における社会システムへの進化」の4ステップを提案した。
最後にフリーセッションとして,武藤,川上両氏が対談形式で,超高齢社会における課題や「在宅医療・介護」の問題について振り返り,会場との間で活発なディスカッションが行われた。
GEヘルシーマジネーション・フォーラムの様子はyou tubeにて一般公開されている。
なお,来年以降も「ライブセッション」としてフォーラムの形で開催される予定である。
●YouTube:第26回GEヘルシーマジネーション・フォーラム ライブセッション
http://www.youtube.com/watch?v=7a58I55AXe0&list=PLMpbsoz7hP4pPdjs5mXNtpyN6OQirZijp
●問い合わせ先
GE ヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp