2024-12-3
インテグレート型システム
「Exa Enterprise Imaging」のイメージ
Konica Minolta Healthcare Americas, Inc.(コニカミノルタ)のヘルスケアIT領域では,インテグレート型システム「Exa Enterprise Imaging」の新たな展開が紹介された。Exa Enterprise Imagingは,旧Viztek社の技術を土台とし,PACS機能(exa-PACS)を中心に,RIS(exa-RIS)やマンモグラフィ(exa-MAMMO),請求(exa-BILLING)機能など,必要に応じてオプションでソフトウエアを購入,追加できる仕組みである。それらを1つのプラットフォームの中で動かすことが可能なため,費用対効果を重視するイメージングセンターなど中心に採用されている。しかし今後は,PACSやRISなどのコアシステムは自社開発を行い,スペシャリティを有するパートナー企業と協業してクラウドでのバックアップ管理やVNA,解析用AIコンテンツとの連携などを可能にすることで,より高度な医療を提供する大学病院などの大規模施設をターゲットに加え,今後,ヘルスケアIT市場でのシェア拡大をめざしていく。
また,院内の一般撮影マネジメントを支援する「AeroRemote Insights」(日本国内では「RADInsight」)は,「4.0」にバージョンアップされ,新機能が追加された。AeroRemote Insightsは,DR(CS-7およびUltra DR Software)コンソール単位で,使用状況や検査数や検査部位などの情報を集約・分析し,グラフやリストで可視化するシステム。今回,顧客からの質問をAIがチャット形式で回答するAIチャットボット機能が新たに追加され,人的リソースの軽減と顧客の時間短縮につなげていく。また,米国ではディーラーを通じた販売が大部分を占める。そこで,ディーラーが顧客(エンドユーザー)の検査実績や技師ごとの再撮影数などを可視化できるディーラーダッシュボード機能を追加し,ディーラーからの後続収益を確保する仕組みを導入した。