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RSNA2024 GEヘルスケア - 核医学 最新SPECT/CT「Aurora」とともにAIを用いた画像再構成技術「Clarify DL」を発表

2024-12-3

新開発のディープラーニング画像再構成技術「Clarify DL」を搭載した最新SPECT/CT「Aurora」

新開発のディープラーニング画像再構成技術
「Clarify DL」を搭載した最新SPECT/CT「Aurora」

GE HealthCare(GEヘルスケア)は,RSNA 2024においてモダリティへのAI技術をさらに加速させている。「Molecular Imaging」のエリアでは,最新SPECT/CT「Aurora」(薬機法未承認)に,新たに開発したディープラーニング(DL)画像再構成技術「Clarify DL」を搭載している。Clarify DLは,SPECT/CT向けに初めて開発されたDL画像再構成技術で,画質を向上する。これにより,従来製品の画質を維持しつつ撮像時間の短縮を図れるようになる。また,Auroraは光電子増倍管を採用した2検出器型の装置。CTには従来装置の16列から大幅にアップして64列検出器が採用されている。

「Clarify DL」と金属アーチファクト低減技術「Smart MAR」の組み合わせによる画質向上を紹介

「Clarify DL」と金属アーチファクト低減技術「Smart MAR」の組み合わせによる画質向上を紹介

 

Clarify DLは,既存の半導体検出器搭載SPECT/CT「StarGuide」にも搭載が可能である。日本でも「StarGuide」のユーザーに対して順次実装していく予定となっている。StarGuideは,リング上に配置した12個の検出器を個別に動かして被検者に近づけることで高画質を取得できる。3D動態収集にも対応している。

半導体検出器搭載SPECT/CT「StarGuide」にも「Clarify DL」搭載可能

半導体検出器搭載SPECT/CT「StarGuide」にも「Clarify DL」搭載可能

 

一方,PET/CTは,半導体検出器搭載の「Omni Legend 21」を展示した。半導体を使用したdigital BGO(dBGO)検出器が対軸方向21cmで設計。従来の16cmと32列のラインアップへの追加となる。dBGO検出器は高いシステム感度,空間分解能を有しており,高画質を実現するだけでなく,撮像時間の短縮化,被ばく低減も図れる。Omni Legend 21とともに,128cmのdBGO検出器(W.I.P.)も参考展示していた。

高いシステム感度,空間分解能を提供するdBGO検出器を搭載した「Omni Legend 21」

高いシステム感度,空間分解能を提供するdBGO検出器を搭載した「Omni Legend 21」

 

128cmのdBGO検出器(W.I.P.)を参考展示

128cmのdBGO検出器(W.I.P.)を参考展示

 

なお,2024年11月7日には,核医学治療であるセラノスティクスに関して,米国MIM Software社のモンテカルロ法を用いたセラノスティクスのための線量測定法が米国食品医薬品局(FDA)の承認を得たことが発表されている。

GEヘルスケアのブース近くにあるMIM Software社のブース

GEヘルスケアのブース近くにあるMIM Software社のブース