2024-12-3
ハイエンドCTの「Revolution Apex Elite」
GE Healthcare(GEヘルスケア)では今回のRSNAで,ハイエンド装置の「Revolution Apex Elite」と「Revolution Ascend」の2機種を展示した。2台いずれもディープラーニング(DL)技術を用いてポジショニングなどを自動化し,検査のワークフローの効率性を向上させる「Deep Learning カメラユニット」をセットした状態で紹介された。ほかのモダリティ同様このような人工知能(AI)技術の実装が進んでおり,今回のCTコーナーでは,さらに画像再構成処理でのAI技術の活用が拡大していることをアピールした。
その一つがDLを用いた画像再構成技術「TrueFidelity DL」に心臓CT用の機能を強化した「TrueFidelity DL Detail Cardiac」(W.I.P.)である。心臓CTにおいて,従来のTrueFidelity DLからさらにノイズを低減。冠動脈の石灰化を明瞭に描出する。また,もう一つがTrueFidelity DLと,仮想単色X線画像を生成できる「True Enhance DL」を組み合わせて使用可能になったことである。これによりコントラストを高くしつつ,ノイズを低減した画像を得られるようになる。
このほかの新しい技術として,フォトンカウンティングCTの開発状況をアナウンスした。現在,スウェーデンのカロリンスカ大学など3施設をテストサイトに評価を行っている。また,救急CTなどにおいて被検者の体動を補正する「Segment Reconstruction」も紹介した。これ以外にも,ドイツ・ウルリッヒ社のOEMとなるボトルシリンジタイプの造影剤注入装置や生検ガイドを行う「Imactis CT-Navigation」も展示した(薬機法未承認)。