2021-12-24
Konica Minolta Healthcare Americas, Inc.(コニカミノルタ)が,X線,ヘルスケアITとともに事業の3本柱と位置づけている超音波診断装置では,日本でも高い評価を受けている「SONIMAGE HS2」と「SONIMAGE MX1」,導入実績の豊富な整形外科領域向けのソリューションなどを紹介した。
整形外科領域を中心に多くのユーザーを獲得した「SONIMAGE HS1」の後継機種として2020年2月に発表されたSONIMAGE HS2は,CPUの高速化やメモリの増加などにより基本性能が引き上げられ,レスポンスが大幅に向上した。さらに,シャントの維持管理を容易にする機能を採用し,安全・安心な透析治療を支援する。その一つとして,血流計測を容易に行える“Vascular NAVI”機能を搭載。ステア角度,ポジション,サンプル幅,角度補正を自動で算出・処理する。また,血管壁の検出なども自動で行うため,速やかに血管径を計測して血流量を算出できる。このほか,分解能を維持したままフレームレートを上げることができる独自の画像処理技術“iXRET”,2種類の超音波ビームで音響ノイズを抑え,浅部と深部の分解能を上げて高解像度を実現する画像処理技術“Dual Sonic”を搭載している。なお,Dual Sonicは,日本超音波医学会の「第21回技術賞」を受賞している。
point-of-care超音波検査(POCUS)に適した装置であるSONIMAGE MX1は,12.1インチIPSモニタを採用し,重量を4.5kgに抑えたコンパクト装置。約60分動作する内蔵バッテリーを搭載している。オプションの拡張バッテリーにより2時間動作する。さらに,大型の操作ボタンとタッチパネルの採用により,シンプルで直感的に扱えるインターフェイスを実現した。このような優れた操作性,可搬性により在宅診療などで威力を発揮する。
この両機種にオプションで提供される機能として,“SNV(Simple Needle Visualization)”を紹介した。Bモード画像上で,穿刺針を強調表示することで,視認性が向上し,穿刺の精度が向上する。また,整形外科領域の超音波検査・診断技術の向上を図るためのチュートリアルのアプリケーションソフトウエア“mskNAV”(7D Imaging社)もPRしていた。