2021-12-22
RSNA 2021 AI
キヤノンメディカルシステムズは,2021年11月25日(木)に新しい人工知能(AI)ブランド“Altivity(アルティビティ)”をRSNA 2021に合わせて発表した。Altivityは,同社が提供するAI技術を活用したさまざまな製品やソリューション,さらにそれを用いて臨床・運用・経営の価値を高めるための活動を総称したブランド名である。Altivityは,ラテン語で“高い”“深い”を表すalt と,activity=活動やcreativity=創造を融合した造語である。Altivityでは,キヤノンメディカルシステムズが“Made for Life”のスローガンの下で取り組んできた質の高い医療の提供を,AI技術を活用することで臨床・運用・経営の側面で“さらなる”価値の創造をめざす。
経営価値(Fast, tailored care)や経営価値(Fast, tailored care)の創造では,読影支援ソリューション“Abierto Reading Support Solution(AbiertoRSS)For Neuro”が,脳卒中疑い患者に対して,頭部単純CT画像から出血および虚血サインの有無を評価するためにdeep learningを用いて設計された技術を用い合理的なワークフローやプロセス改善に寄与している。また頭部4D-PerfusionCT画像から先進のベイズ推定を用いたdeconvolutionによる脳灌流解析を行い,コアと思われる領域,ペナンブラと思われる領域を表示し,血栓回収を行うために必要な情報を短時間で取得することを支援する技術と併せて,より迅速かつ正確に診断結果を提供するソリューションによって,最適な治療を支援し,患者の早期退院や早期の社会復帰にも貢献する。
Altivity は,AiCEやAbiertoRSSを提供している現在をPhase1として,これらのAIやITソリューションのさまざまな臓器や疾患領域への提供,次世代モダリティへの展開をPhase2,そして画像以外のIVDデータなども含めた診断支援ソリューションへと展開し,最終的にはプレシジョン・メディシン(個別化医療)への価値提供をめざす。