2021-1-22
Hitachi Healthcare(日立製作所)は,“Innovating Healthcare, Embracing the Future”をテーマに,MRI,CT,超音波診断装置,ITを展示するバーチャルブースを展開し,ヘルスケアを“next level”へと導くソリューション紹介した。
新製品としては,高速化と自動化で検査ワークフローの向上を可能にする“SynergyDrive”を実装した「APERTO Lucent Plus」(0.4T)と「AIRIS Vento Plus」(0.3T)の2機種の永久磁石型MRIが発表された。超電導MRI装置に搭載されている高速撮像技術“IP-RAPID”を新たに搭載し,位置決めから画像転送までを自動化する“AutoExam”と併用することで,検査時間を従来と比べて約30%短縮。オープンMRIの高い開放性に検査時間短縮が加わることで,被検者の快適性をよりいっそう向上させる。IP-RAPIDは画質向上にも応用でき,アーチファクト抑制技術“RADAR”も活用することで,従来のオープンMRIをnext levelへと引き上げる。
超音波診断装置は,ARIETTAシリーズの最上位機種「ARIETTA 850」のコンセプトを継承し,ARIETTAシリーズの装置ラインアップを完成させるハイエンドモデルの新製品「ARIETTA 750」をメインに紹介した。ARIETTA 750は,浅部から深部までフォーカスを合わせる送受信技術“eFocusing”や,ノイズを低減して組織境界の描出力を向上させる“Carving Imaging”により,臓器などの組織構造の視認性を高めるとともに,検査の手順や撮像条件などをあらかじめ登録できるProtocol Assistant機能により,効率化が求められるルーチン検査やこれまで描出の難しかった被検者に対する効果が期待できる。腹部領域のアプリケーションとしては,肝疾患を総合的に診断サポートするRTEや組織の硬さを定量的に評価できるSWM,RVS機能などを搭載する。
CTは,64列128スライスCT「SCENARIA View」と,64列/16列マルチスライスCT「Supria」シリーズを展示した。SCENARIA Viewは,80cmの大開口径や寝台の左右スライド機能など被検者の負担を軽減する設計や,低線量と高画質を両立した逐次近似処理“IPV”,ワークフロー向上といった特長をPRした。
【問い合わせ先】
(株)日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット診断システム事業部
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