2015-12-2
VitreaのMRI用アプリケーション
“パーフュージョン解析”
RSNA 2015[第2日目:11月30日]
ヘルスケアIT関連では,画像処理ワークステーションの「Vitrea」に新たにMR画像の解析機能や検査プロトコールの管理機能が加わったことがアナウンスされた。
東芝は,フランスの医用画像処理ソフトウエアを手がけるオレアメディカルを2015年に買収した。オレアメディカルはMR画像の解析ソフトウエアを手がけており,それが今回の買収により,Vitrea上でも利用できるようになった。Vireaで新たに加わったMRI用のアプリケーションとしては,頭部領域の“パーフュージョン解析”や“Permeability”がある。これらのアプリケーションが搭載された最新バージョンのVitrea 7は,国内では2016年初頭に出荷を開始する予定である。
もう1つVitreaの新機能として紹介されたのが,東芝製CTの放射線線量、撮影時間などの検査プロトコールを管理する“Vitality XT”である。例えばCTが複数台ある施設において,撮影プロトコールをこのシステムで収集し平均値などを算出して,それを基に施設の標準的な数値を決めることが可能である。日本国内では,すでに出荷を開始しており,今後は血管撮影装置やMRIにも対応する予定である。
従来,VitreaはCT用のワークステーションという認識がユーザーにはあったが,MRIなど対象となるモダリティを拡大しており,より幅広く,使い勝手の良い画層処理ワークステーションへと進化を続けている。
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