2015-12-1
“Yes, DS”をキャッチフレーズに
Dual Source CTの臨床的価値をアピール
RSNA 2015[第1日目:11月29日]
シーメンスのCT事業は,1975年の医療機器メーカーとして最初のCTの発売から40年,2005年に世界初の2管球搭載のDual Source CT「SOMATOM Definition」が登場してから10年のアニバーサリーイヤーとなる。CTコーナーでは,“Yes, DS”をキャッチフレーズに,それまでの検出器の多列化の方向から脱却し,CTの新しい技術革新となったDual Source CT(DSCT)の優位性を中心に,CTの歴史と最新技術を紹介した。パネルでは,レントゲンの発見から始まり,シーメンス最初のCTである「SIRETOM」からDSCTの登場,そして最新の「syngo.via Frontier」によるCinematic Rendering画像まで,CTの過去・現在・未来を展示した。
展示では,DSCTのフラッグシップとして2013年に発売された「SOMATOM Force」,128スライス×2の「SOMATOM Definition Flash」を中心として,1管球のCTで2種類の画像データを同時に取得するDual Energy Imagingを可能にする“TwinBeam Dual Energy”技術などをアピールした。SOMATOM Forceは,ハイパワーX線管球“Vectron”,高分解能のデータ収集を可能にする“StellarInfinity Detector”などの搭載によって,2管球による高速撮影やLow kV撮影を実現する。日本国内では10施設以上で稼働が始まっており,導入施設からの報告では,造影剤投与や管電圧などにおける従来の設定を大きく変える可能性が示唆されているという。シーメンスでは,DSCTはより少ない侵襲で高い臨床的な価値を得ることを目標として開発を続けているが,同社の調査によるとRSNA2015におけるCT関連のセッションの7割以上がDual Sourceを用いた研究になっており,ワールドワイドで臨床研究面においてもリードしていることをアピールした。
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