2015-12-1
米国で来年から始まるクラウドサービス
「GE Health Cloud」
RSNA 2015[第1日目:11月29日]
GE HealthcareのヘルスケアITのコーナーでは今回,主に2つのトピックスがあった。1つは新しいクラウドサービスである「GE Health Cloud」が大々的にアピールされたこと,そして,読影ビューワである「Centricity Universal Viewer」の機能が強化され,3D解析のアプリケーションが充実したことである。
GEは,2015年8月に産業分野におけるクラウドサービス「Predix Cloud」を発表した。この際,CEOのJeffrey R. Immelt氏は,デジタル技術を活用した医療機関はより良い迅速なヘルスケアを提供できると述べていた。GE Health Cloudは,まさにより良い迅速なヘルスケアを提供するためのクラウドサービスだと言える。具体的には2016年のサービス開始を予定しており,日本での展開は未定である。提供するサービスには,複数の医療機関において,クラウド上にある症例画像を参照しながらバーチャルミーティングを行ったり,クラウド上で3D解析の作業をしたりできるほか,画像だけでなく,レポートなども共有できる。
一方,Centricity Universal Viewerでは,心臓や胸部領域などにおいて,CT,MRI,PET,X線装置の画像を3D解析するアプリケーションの拡充を図る。米国においては,2016年の第1四半期に,“Dynamic Shuttle” “Lung VCAR” “Vessel IQ Xpress”など14のアプリケーションが追加されることがアナウンスされた。現在,ヘルスケアIT部門の開発は,米国,欧州,そして日本の3つの国と地域に拠点が置かれており,日本のユーザーの要望が速やかに機能強化につながりやすい開発体制にある。4か月に1回ごと,1年に3回の頻度でバージョンアップを行うというスピーディな対応も,Centricity Universal Viewerの大きな特長である。
このほか,システム関連では,放射線被ばくの線量最適化ソリューションである「DoseWatch」のWebベース版である「DoseWatch Explore」が,AuntMinnie.com(http://www.auntminnie.com )の“Best New Radiology Software”を受賞したことも紹介された。
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