2015-12-3
ガントリを水平にすることも可能な
四肢用コーンビームCT
「ONSIGHT 3D EXTREMITY SYSTEM」
(参考展示)
RSNA 2015[第4日目:12月2日]
Carestream Health(ケアストリームヘルス)は,今回の展示の目玉として,新しいタイプの四肢用コーンビームCT「ONSIGHT 3D EXTREMITY SYSTEM」を参考展示した。三次元ボリュームシステムである本装置は,C型のガントリ部分が縦向きと水平になるユニークな動作と形状が大きな特徴で,現在,ジョンズホプキンス大学と共同で研究開発が行われている。ガントリはX線管球と5枚のDRパネルで構成されており,約25秒の1スキャンで撮影後に専用ワークステーションを用いて3〜5秒で画像再構成を行うことで,軟部組織と骨の2種類の画像が取得できる(参考展示のため,仕様変更の可能性あり)。ガントリを水平にし,そこに足を入れれば立った状態で下肢の荷重撮影が可能。スポーツ医学や整形領域をターゲットとしている。
一般撮影装置は天井走行式の「DRX-Evolution Plus」(日本国内医薬品医療機器等法未承認)が展示された。X線管球とFPDが連動して稼働するため,立位の撮影台を患者に合わせて調整すると,管球が自動で撮影ポジションに移動する。パネルは同社のワイヤレスFPD「DRX」シリーズを使用するが,今回,新製品として「DRX PLUS」が発表された(日本での販売時期は未定)。17インチ×17インチの大型パネルが追加され3サイズ展開となったほか,従来製品と比較し軽量化が図られた。また,X線検出機能を搭載しており,X線発生器と連携しなくてもX線の曝射を感知して受信することが可能となった。
DR透視・撮影システムとしては初めて,オートマチックで駆動する「DRX-Excel Plus」(日本国内医薬品医療機器等法未承認)が展示された。管球の柱と寝台の距離が十分に得られ,焦点—フィルム間距離(SID)を確保できるため,消化器や泌尿器の透視撮影に加え,立位での胸部撮影や臥位での腹部撮影,整形などの一般撮影にも対応するフレキシブルな装置となっている。また,寝台が低い位置まで下がるため,高齢者や車いす利用者もスムーズな乗降が可能となる。なお,パネルは「DRX PLUS」を使用する。
移動型X線診断装置は,モバイルDRの最上位機種である「DRX-Revolution Mobile X-Ray システム」が展示された。最新バージョンにより画面表示の共通化が行われた。これにより機器の区別なく,スムースな運用が可能となった。
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