2015-12-3
バージョンアップが待たれる
「CARESTREAM Vue PACS」
RSNA 2015[第4日目:12月2日]
近年注力している“Vendor Neutral Archive(VNA)”の取り組みの紹介に加え,「CARESTREAM Vue PACS」の新バージョン(v12.1)に搭載予定の機能を中心に,デモンストレーションが行われた(2016年初めにリリース予定)。Vue PACSの特長の一つである,ボリュームデータによる自動位置合わせの機能が進化し,レジストレーションされた状態で初期画像が表示されるようになった。
そして現在,医師のワークフローを改善し,診断・医療の質を向上させるための多彩な機能が開発中である(すべてW.I.P.)。読影医がPACSからレポーティングシステムを起動するワークフローに対応する内蔵レポートは,レポートにハイパーリンクを貼ることができ,ワンクリックでビューワに所見画像を表示する。レポートの質を向上させるため,自然言語処理(NLP)も研究を進めており,性別や部位などのレポート記載とデータに齟齬がないかのエラーチェックが自動で行われ,エラーがある場合にはミスマッチ内容を表示して確認を促す(現在は英語のみを対象)。さらに,レポーティングシステムに搭載されているレポート検索・抽出の機能にて得られたデータベースから,データの概要をまとめたクリニカルダッシュボード表示機能も予定している。また,読影を支援するため,DICOM以外のデータを別アプリではなくネイティブビューワで表示できるようになり,マルチモダリティデータをシームレスに参照できる。画像解析機能として,血管分析機能にパフュージョン解析を追加するなど,Vue PACSはワークステーションとしての進化を続けている。
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