2013-12-4
“Smart”“Small”“Simple”なXario 200
RSNA 2013 [第2日:12月2日(月)]
Toshiba Medical Systems(東芝メディカルシステムズ)のUSコーナーでは,新製品として日本国内では2013年5月に発表されている「Xario 200」がお披露目された。また,主力の「Aplio」シリーズは,次期バージョンで搭載される新しいアプリケーションが紹介された。
Xario 200は,“Smart” “Small” “Simple” をコンセプトに開発された装置。従来のXarioと比較して占有面積が約84%,重量が約55%と,小型・軽量化されている。本体には大型の4輪キャスターが装着されており,可搬性に優れている。また,消費電力も従来のXarioと比較し,約半分に抑えられているのも特長である。
一方で,上位シリーズの「Aplio」から基本性能を受け継いでおり,優れた画像を提供する。高コントラスト分解能を実現する“ApliPure”や,境界や構造物の視認性を高める“Precision Imaging”,深度のある部位でも高分解能画像を得られる“Differential THI”を搭載。また,エラストグラフィにも対応している。
操作性に関しては,19インチの液晶モニタの採用により画像が見やすいほか,装置の上下動が広く,低いベッドでも操作しやすいなど,検査環境に合わせフレキシブルに対応する。また,Bモード画像やスペクトラムドプラ波形を容易に最適化する“Quick Scan”,被検者に合わせてワンタッチでパラメータを最適化する“Quick Start”を搭載している。
Aplioシリーズは,「Aplio 500」と米国のみで展開される「Aplio 300 SE」(日本国内薬事未承認)が展示された。Aplio 300 SEは,日本ではオプションとなっているソフトウエアが標準搭載されるほか,プローブを4本セットできるようになっている。
RSNA 2013では,来年リリースを計画しているAplioシリーズの新バージョン(4)で搭載されるアプリケーションを,一足早く来場者に紹介した(日本国内薬事未承認)。“SMI(Superb Microvascular Imaging)”と呼ばれるアプリケーションは,フレームレートを大幅に引き上げるとともに低速血流感度を向上させ,モーションアーチファクトを抑えた非造影血流イメージングを実現している。造影検査が不適応な被検者に有用と考えられる。このSMIは,Aplio 500,400,300に搭載される予定である。
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