2013-12-5
新しいコンセプトiNteract+
RSNA 2013 [第3日:12月3日(火)]
TeraRecon(テラリコン・インコーポレイテッド)の新しいコンセプトである“iNteract+”とは,DICOM画像だけでなく,電子カルテ内情報や病理,内視鏡,心電図PDFなどの非DICOMのデータをビューワ上で一元的に管理するという,テラリコン社が提供する“診療情報の統合”ソリューションである。医療機関のIT化が進み,地域連携においてもITの活用が進んでいる状況を踏まえ,医療機関内にある各システムのデータをシームレスにビューワ上で表示して読影・参照できるほか,医療機関同士の情報共有のプラットフォームにもなるソリューションである。テラリコン社は通常のPACSや電子カルテベンダーと異なり,ストレージの提供は積極的に行わないが,VNA(Vendor Neutral Archive)によってユーザーの選択肢が広がってきており,ビューワを中心とした“診療情報の統合”は効率的なものだと言える。
iNteract+で提供される製品・サービスは,大きく3つある。
1つは,Webベースで動作するゼロフットプリントのクライアントビューワである「iNteract+iEMV」。これは,2012年に発表したiEMVの進化形であり,DICOM画像だけでなく,PDFや動画像を含めた非DICOMデータを参照するビューワである。患者リストから参照したい情報を選択するだけで,それぞれのシステムサーバにあるデータを1画面に表示。Webベースのため,クライアントのハードウエア処理に負荷をかけることなく,スピーディに展開する。
また,「iNteract+iREVIEW」は,読影用のクライアントビューワである。iEMVと同様,昨2012年に発表されたiREVIEWの機能をさらに強化しており,3D画像作成など高度な画像解析に加え,非DICOMデータにも対応。3Dと2DのDICOM画像,非DICOMデータを1画面上に表示することが可能である。また,iREVIEWには搭載されていなかったParametricMAPなどのアプリケーションを採用している。
もう1つの「iNteract+iSHARE」は,iSHAREを発展させている。iNteract+iEMV,iNteract+iREVIEWと同様,DICOM画像だけでなく,非DICOMデータも連携させることが可能。iNteract+iSHAREでは,データは連携先の医療機関内にあるサーバに保存されているが,リストから選択することで,そのデータを参照できるようになる。また,iNteract+iSHARE導入施設は,連携先医療機関がデータを参照することも可能である。
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