2013-12-3
米国での販売がスタートした
血管撮影装置「AlluraClarity」
RSNA 2013 [第1日目:12月1日(日)]
Philips Healthcare(フィリップス)のX線装置では血管撮影装置「AlluraClarity」が,FDAを2013年10月にクリアし,待望の米国での初お披露目となった。展示初日のオープニングに行われたセレモニーでも,RSNA 2013のトピックの4製品の1つとして大きく紹介された。展示では,フィリップスのアンギオシステムの歴史と新たな挑戦を映像で紹介するツアーコーナーを設け,来場者がAlluraClarityまでの発展の過程を理解した上で,製品に触れるような構成を組んでおり,AlluraClarityへの大きな期待が感じられた。
AlluraClarityは,ClarityIQテクノロジーによって最適な画像処理を行うことで,高画質と低被ばくを両立させた血管撮影装置であり,日本では,2012年4月に販売を開始し,すでに受注ベースで100台の導入が決まっている。日本のユーザーをはじめとして,AlluraClarityの被ばく低減技術は患者だけでなく,術者を守るための仕組みとして評価されており,米国での期待も高いと言えるだろう。展示では,ClarityIQテクノロジーのポイントとなる画像処理技術を支えるハードウエア(コンピュータ)を一角においてアピールしたほか,サービスのひとつとしてAlluraClarity導入施設に提供する術者用の防護服を展示するなど,IVRなど血管撮影室における被ばく低減に対してトータルに提案していくことをアピールした。
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一般撮影装置では,ポータブル撮影装置などでFPDを用いたグリッドなし撮影を行っても,線量を上げることなく,グリッドを適応した画像と同等の画質が得られる新しい技術「SkyFlow」(W.I.P.)を紹介した。グリッド撮影は,ポータブル撮影などでの散乱線をカットし画質を向上するために用いられるが,パネルに装着する手間や重量が重くなるなど撮影者への負担や,撮影時のパネルの傾きによる撮影ミスなどが問題となっている。SkyFlowでは,撮影後の画像処理技術によってグリッドなしと同等の画像が得られることをアピールしていた。また,SkyFlowに対応する新しいワイヤレスFPDである「SkyPlate」(W.I.P.)もあわせて紹介した。
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