2013-12-3
コンパクト化された第二世代の
ABUSであるInvenia ABUS
RSNA2013[第1日目:12月1日(日)]
GE Healthcareの超音波診断装置のコーナーでは,第二世代のABUS「Invenia ABUS」(日本国内薬事未承認)が披露された。GE Healthcareは2012年,ABUS(乳腺超音波自動検査システム)を手がけるU-System社を買収し,RSNA 2012では,whole breastスキャンを行う「somo・v」を発表したが,「Invenia ABUS」では,外観デザインや内部の信号処理,プローブなど多くのハードウエアを一新。外観はコンパクト化され移動も容易になった。また,プローブは,乳房の形に合うように凹型の曲面になっている。一方で,内部では信号処理の設計を見直し,somo・vよりも1.5倍以上の処理速度を持つなど,より速く,より精度の高い画像を得られるようになった。
日本人に多いデンスブレストの検査には,超音波診断装置が適しているが,従来は施行者によりバラツキが出てしまうなどの問題があった。ABUSは,仰向けになった被検者の乳房にプローブをセットすると,自動的にスキャンを行い,ボリュームデータを撮影する。そのため,従来の断層像に加えて,平行断面(Cプレーン)で観察できる。
検査にあたっては,Invenia ABUS Workstation上でコントロールすることが可能で,検査後の画像もすぐにワークステーション上で観察でき,マンモグラフィ検査のような感覚で扱うことができる。
Invenia ABUS Workstationは,マンモグラフィ画像も表示することが可能である。
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超音波診断装置のコーナーでは,このほか2013年3月に日本国内でも発売された「LOGIQ E9 with XDclear」が展示された。GE社のフラッグシップモデルであるLOGIQ E9に日本国内で開発されたプローブ「XDclear Transducer」を組み合わせている。XDclear Transducerは,プローブの素材にシングルクリスタルを採用。アコースティックアンプリファイヤー,クールスタックなどの技術を用いることで,高精度画像と診断精度を両立。消化器領域などの体内深部でも高精細画像を得ることができる。