2013-12-3
Centricity 360のデモンストレーション
RSNA 2013[第1日目:12月1日(日)]
ヘルスケアITのコーナーは,GE Healthcareブースの中心部に背骨のようにレイアウトされた。まさに,ヘルスケアITがモダリティやワークステーションの情報を統合して,1つの患者情報として相乗効果を高めていく中心的な骨格となることをイメージしている。
その展示の中でも中心的な存在となったのが,「Centricity 360」である。これは360°あらゆるところにある患者情報を統合して,必要なときにすぐに見ることができるソリューションというコンセプトを持つ。現時点では,病院,地域間の医療連携において,従来のCDなどの可搬媒体による情報提供ではなく,クラウド上にデータをアップして,必要な医療機関がいつでも参照できるといったことが行われる。この仕組みをプラットフォームとして,今後はさらにアプリケーションを追加し,患者を中心とした情報共有がリアルタイムで行えることをめざしている。日本では,すでにクラウドサービスとして「医知の蔵」を展開しているが,今後は,日本の診療環境やワークフローの最適化につながるソリューションを提供していくこととしている。
従来のPACSビューワにとどまらない新製品としてRSNA 2012で発表され,2013年3月に日本でも発表された「Centricity Universal Viewer」も新しいバージョンの5.0 SP4が発表された。“スマート・リーディング・プロトコル”や“ナビゲータ”,2D・3D画像の同時表示などの機能を有しているCentricity Universal Viewerであるが,新バージョンでは,マンモグラフィ用ワークステーション「IDI」と核医学用ワークステーションの「Xeleris」との連携機能を搭載した。Centricity Universal Viewerの画面上からそれぞれのワークステーションを展開し,画像を表示。高度な画像処理を行える。
このほか,ヘルスケアITのコーナーでは,Webベースで動く「Centricity Universal Viewer zero footprint」や,DICOM以外のデータを統合管理する「Centricity Clinical Archive(CCA)」のデモンストレーションも行っていた。
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