2013-12-2
Revolution CTのプレゼンテーションコーナー
RSNA2013[第1日目:12月1日(日)]
RSNA 2013のGE Healthcareブース全体で,最も注目を集めていたのが,新開発の「Revolution CT」(FDA・日本国内薬事未承認)である。GE社が次世代CTとして強い思いを込めて名付けたハイエンドモデルの装置である。GE社では,CTに求められる3つ要素として,“Quality(画質)” “Coverage(幅)” “Speed(ガントリ回転速度)” を挙げ,そのいずれもが最高レベルである装置をめざして開発した。GE社では,2006年以降,CTの技術開発は,この3要素に基づいて開発を行ってきたが,Revolution CTは,そのすべてで最高レベルを実現している。
外観デザインは,1978年のRSNAで発表されたCT8800に似た,スクエアデザインのガントリを採用。側面には木目調をパネルを施すことで,先進的な技術と被検者への優しさを両立したデザインとなっている。また,その先進性はガントリ内部にも埋め込まれている。開発にあたっては,ハードウエアの設計を一新し,検出器は16cmのカバレッジを持つGemstoneを使用。ガントリの回転速度は0.2s/rotとなっている(初期リリースは0.28s/rotであるが,バージョンアップで対応する予定)。さらに,DASのサイズを従来の「Discovery CT750 HD」シリーズの1/8へ縮小したほか,ガントリのスリップリングを完全非接触にすることなどにより,電気ノイズを25%削減している。
Revolution CTでは,再構成アルゴリズムも刷新された。従来の逐次近似画像再構成法である“ASiR”を進化させた“ASiR-V”を採用。Vは逐次近似画像再構成法である“Veo”からとったもので,ASiRのワークフローとVeoの高画質を踏襲したものである。FBP法と比べて,50〜82%線量を低減できる。
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CTコーナーでは,もう1機種新製品が披露された。新製品名は「Discovery GSI」(FDA・日本国内薬事未承認)。ワークフローを大幅に改善する高級機として発表された。Discoveryシリーズは米国主導で開発が行われていたが,本装置は日本発の製品として,世界で実績を上げている「Optima」シリーズの技術が生かされている。Discovery CT750 HDシリーズの上位機種としての位置づけである。従来機種のハードウエア技術を生かしつつ,Optimaシリーズに搭載されたリアルタイムリコンなどの機能を有している。