2013-12-6
Lesion managementのブックマーク機能
RSNA 2013 [第4日目:12月4日(水)]
Carestream Health(ケアストリームヘルス)のITソリューションは,院内のPACSから,クラウドによる遠隔医療サービス,画像保管サービスなど多様な運用の実績を持つ。RSNA 2013では,ケアストリームヘルス社のPACSである「CARESTREAM Vue PACS(以下Vue PACS)」の,近くリリース予定のバージョン12の新機能が紹介された。
Vue PACSの高機能ビューワである“PowerViewer”は,PACS内にボリュームデータを持つことで,過去画像とのレジストレーションを自動的に行う自動位置合わせ機能が特長である。さらに,画像の中の病変部分を特定して過去検査から同じ病変をトラッキングし,大きさなどの自動計測を行いグラフ表示まで行う“Lesion management”が搭載されている。PowerViewerのLesionの自動セグメンテーションは,これまで肺野,肝臓,一般領域で可能だったが,新バージョンではリンパ節が追加された。Lesion managementでの計測結果はブックマークとして自動保存され,病変のデータを一連の情報として簡単に参照が可能だ。
また,Vue PACSの新バージョンでは,レポート機能をPACSに一体化した“ネイティブレポート”を提供する。ディクテーションだけでなく,操作も可能な音声認識機能が搭載されており,読影を支援する。さらに,ハイパーリンク機能によってレポートからワンクリックで症例画像の対象病変や計測結果などにジャンプできる。これによって,レポートとPACSのより密接な連携が可能になっている。
Vue PACSのサーバサイドアプリケーションの画像参照ビューワである「Vue Motion」も新機能が追加される。Vue Motionは,ゼロフットプリントのアプリケーションで,Webブラウザを使用してPCやiPadなどのモバイル端末で画像を参照できる。新バージョンでは,画像の分割表示を従来の2画面から2×2表示まで拡大したほか,3Dデータの参照も可能にした。また,Vue PACSのネイティブレポートからブックマークとハイパーリンクを利用して,簡単に画像参照が可能になる。さらに,Vue PACSの画像とレポートは,患者がクラウドを利用して,自分の医療情報を管理するサービスでRSNA 2012で発表された「MyVue」にも対応し,患者に対して情報を提供することができるようになっている。
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Vue PACSは,日本からの要望を反映して,画面下段の過去検査一覧のリストと,現在表示している画像をカラーを同一にすることで,開いている画像をわかりやすくする機能が追加された。レジストレーションする画像をコントロールキーを押しながらクリックすることで,一気に選択できるようになるなど,使い勝手のブラッシュアップを図っているという。