2012-11-28
人工弁置換術の手技を支援するTAVR
RSNA2012 [第2日目:11月26日(月)]
Toshiba Medical Systems(東芝メディカルシステムズ)は,2011年6月に米国Vital Images社を買収した。その後,2012年10月から本格的に,Vital Images社の3D画像処理ワークステーション「Vitrea(ヴィトリア)」の日本における販売を開始。両社は以前より協力関係にあり,「冠動脈解析」などのアプリケーションの開発を行ってきたが,Vitreaにはこれ以外にも,「大腸解析」「肝臓区域・セグメンテーション解析」,治療計画支援など,循環器,脳神経,オンコロジーの各領域において,診断から治療にわたる豊富なアプリケーションがある。ビジュアル化されたガイドなど,レポート作成も含め,わかりやすい操作性も特長である。
RSNA2012の東芝の展示では,新しいアプリケーションとして,動脈弁狭窄症の人工弁置換術を支援する「TAVR(Transcatheter Aortic Value Replacement)」(日本国内薬事未承認)を紹介した。ワークステーション上のメニューからTAVRを選択するだけで,病変部を描出するほか,計測なども容易に行える。また,肺気腫の定量化,可視化を行う「Lung Density Analysis」(日本国内薬事未承認)についても,デモンストレーションを行った。
東芝メディカルシステムズでは,64列マルチスライスCTの導入施設を中心に販売していく予定。また,米国ではネットワーク型の製品もラインナップしていることから,今後,日本国内でも展開も検討していくという。