2012-11-27
リアルな胎児の4D画像が得られるLuminance
RSNA2012 [第2日目:11月26日(月)]
Toshiba Medical Systems(東芝メディカルシステムズ)は,“High Density Beamforming” “Realtime Application Platform” “High Density Rendering” “iStyle+”といった技術を採用した新しいプラットフォームの超音波診断装置「Aplio 500」「Aplio 400」「Aplio 300」を2011年に発表したが,その新しいバージョンであるVer.3.0を2013年の早期にリリースする予定である。今回のRSNA2012では,その最新アプリケーションが紹介された。
新アプリケーションの“Luminance(W.I.P.)”は,胎児の画像を,まるで直接観察しているかのような,リアルな4Dイメージングを実現するもの。これにより胎児の状態がより正確にわかるようになる。
また,従来からの超音波のアプリケーションも紹介された。東芝独自のアプリケーションである“Fly Thru”は,内視鏡のように描出された管腔内を,“飛ぶ”ように進みながら壁の状態を観察することができるもので,病態の三次元的な情報を提供して,診断や手術を支援するものである。消化管や胆管,尿路,子宮などのほか,大動脈や腎動脈といった血管内腔の評価への使用も期待される。
そのほかに,ほかのモダリティ画像とフュージョンして,手技を支援する“Smart Fusion”は,昨年のRSNA2011ではCT画像だけの対応だった。今回のRSNA2012ではMR画像にも対応しており,会場内ではMRIのコーナーにもAplioが設置され,Smart FusionがPRされた。今後は腹部だけでなく,前立腺疾患への対応に向け開発を進めているという。
このほか,東芝のブース内では,Aplioシリーズに対応した新開発のプローブ2種類も展示された。1つは,幅が広いリニアプローブの「PLT-1005BT」(日本国内薬事未承認),もう1つは体腔内プローブの「PVT-781VT」(日本国内薬事未承認)である。PLT-1005BTは,横幅が58mmと広く,乳腺や甲状腺領域だけでなく,整形外科,リウマチ領域での適用も期待される。PVT-781VTは不妊治療における採卵などがしやすい形状となっている。
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