2012-11-29
TeraRecon(テラリコン・インコーポレイテッド)
RSNA2012 [第3日目:11月27日(火)]
3D画像ワークステーション,3D画像配信サーバを手がけてきたTeraRecon(テラリコン・インコーポレイテッド)であるが,近年では製品やソリューションを拡大しつつある。今回のRSNA2012では,サウスビルディングのホールAにブースを設け,テラリコンが開発を進める新たな製品などを来場者に披露した(Booth 4036)。テラリコンのロバート・テイラーCEOは,今後日本市場においては,「iNtuition CLOUD」のサービスを強化していくと述べている。
米国の医用画像データの管理は,従来の病院内での保存から,VNA(Vendor Neutral Archive)と呼ばれる外部保存サービスに移行しつつある。こうした状況を踏まえテラリコンは,画像観察のためのビューワや,電子カルテシステム向けのWebベースに機能を絞ったビューワを提供する。画像観察用のビューワとして,「iNtuition Review」がブースで紹介された。読影用のビューワでありながら,2D画像だけでなく,3D,4D画像にも対応。同時に1画面上に表示できるほか,3Dワークステーション並みの画像処理も行える。
また,電子カルテ端末向けの画像参照用ビューワとして,「iEMV」が紹介された。OSや端末に依存しないゼロフットプリントのビューワで,Web環境があれば利用できる。iNtuition Reviewに比べて機能を抑えているものの,3D,4D画像も表示することができる。
さらには,グループ病院間や地域医療連携において,従来,CDなどの可搬媒体で行っていた画像データの受け渡しを,ネットワーク経由で行うためのソリューション「iNtuition SHARE」も紹介された。ユーザーは専用のアップローダで画像を送信すると,「iNtuition SHARE Server」を介し,別の施設にあるビューワで画像を観察できるようになる。また,従来から取り組んできたクラウド環境でビューワを使用できるサービスも強化していくとしている。
さらに,従来から展開してきたiNtuition CLOUDもPRされた。iNtuitionのすべてのアプリケーションがテラリコンのプライベートクラウド上で利用できる。ユーザーは,常に最新のアプリケーションを使用することが可能である。
これ以外にも,iNtuition Serverの開発中の最新アプリケーションも紹介された。心機能解析としては,自動前処理を行う“4 Chamber”や“Cardiac”のマッピング機能などが強化される。また,肝臓領域向けのアプリケーション“Lober Liver”では,抽出した門脈から肝臓を自動でセグメンテーションして,色分けする。このほか,MRI向けのアプリケーションとしては,心臓MRI向けの“TVA”も自動解析機能が強化されている。
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