2012-11-29
川上 潤GEヘルスケア・ジャパン株式会社
代表取締役社長兼CEO
RSNA2012 [第2日目:11月26日(月)]
GEヘルスケアにおける日本市場の重要性は高く,日本市場から生まれたIJFG(In Japan For Global)製品が今回のRSNA2012でも展示されている。今後の日本での事業展開やIJFGの取り組みについて,川上社長にインタビューした。
—RSNA2012のGE Healthcareブースの特徴をお聞かせください。
川上氏:今回はメインテーマのほかに,3つのサブテーマとして“Clinical Confidence” “Patient Comfort” “Prodctivity”がありますが,特に“Silent Scan”のように,患者さんにやさしい技術,“Universal Viewer”のように,ビューワとワークステーションを融合することで生産性を向上させる技術が多く出品されています。
—日本発のIJFG製品の評価はいかがでしょうか。
川上氏:日本市場は成熟していますが,米国,欧州に比べて,利益が伸びており,優等生だと言われています。こうした状況の中で,われわれはこれまで,IJFG製品の開発に取り組んできましたが,今回のRSNA2012でも,IJFG製品の「Optima CT660 FD」が,GEブースの受付のすぐ近くの最も目立つところに設置されています。IJFGの重要度は高まっており,さらに製品数を増やしていきたいと考えています。
—IJFGの今後の展開についてお聞かせください。
川上氏:装置単体の開発だけでなく,技術を融合し,新しいソリューションとして提供していくことが大事だと考えています。例えば,日本をはじめ,アジアでは肝臓疾患が多く,その診断・治療を通じて,製品開発にフィードバックできます。ですから,MRIと超音波診断装置のフュージョン技術や,MRエラストグラフィである“MR Touch”のように,製品単体だけでなく,技術と技術を結び,診断や治療に貢献したり,効率化や生産性の向上を図ることにつながる技術を開発することができます。
—日本で開発を行うということですか。
川上氏:日本だけで開発を行うわけではありません。グローバルで,かつ多くの製品カテゴリの技術を結んで開発することになります。そして,その中でファシリテーターの役割を果たすのが日本です。肝臓疾患だけでなく,高齢化にしても,世界に先駆けて課題に直面している日本が開発の中心に位置して,技術と技術を融合していく。GE Healthcareにおける日本の重要性は高まっており,このような形で,ソリューションを生み出していきたいと思います。
—日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします。
川上氏:GEヘルスケア・ジャパンでは,今後も“healthymagination” “Silver to Gold戦略”の中で,IJFGの製品だけでなく,幅広いソリューションを提供していきます。来春の国際医用画像総合展2013(ITEM2013)でも,それをご覧いただけると思います。