2012-11-27
Universal Viewer(Webクライアント版)
RSNA2012 [第1日目:11月25日(日)]
GE Healthcareでは,2012年から,放射線部門のヘルスケアITの製品を見直し,PACSやビューワ,レポートシステムのラインナップの刷新を図るプロジェクトを進めている。このプロジェクトでは,欧米だけでなく日本でも開発チームを組織し,日本ユーザーのニーズを基に開発を行い,グローバルの製品に反映させることとしている。プロジェクトを進めていく上で,3年間毎年新製品を発表するとしており,初年度となる今年のRSNA2012では,純粋な新製品としては久しぶりとなるPACSビューワ「Universal Viewer」(日本国内薬事未承認)を発表した。
すでに米国での販売を開始しているUniversal Viewerは,Web型のビューワ。読影ビューワの機能だけでなく,VR像などの3D画像処理のアプリケーションが組み込まれている。これにより読影医は,ビューワから3D画像処理ワークステーションを立ち上げることなく,VR像などを作成,観察することができる。従来GEはワークステーションとして,「AWサーバー」をラインナップしているが,Universal Viewerでは,ビューワのアプリケーションサーバと連動してAWサーバーが機能するため,ユーザーは意識することなく,ビューワ上でAWサーバーのアプリケーションを使用できる。また,OSや端末に依存しない,いわゆる“ゼロフットプリント”環境で利用できるビューワもラインナップしている。すべての処理をサーバ側で行う,サーバサイドプロセッシング方式を採用しており,3D作成の機能は一部制限しているものの,MPR像の作成などができるようになっている。
このほか,“スマートリーディングプロトコル”と呼ばれる機能も,RSNA2012でPRを行った。最適な画面レイアウトなどのハンギングプロトコールをビューワが学習していくことで,読影医の生産性を向上させることが可能である。