2012-11-30
患者自身による画像管理サービス「MyVue」を出展
RSNA2012 [第4日目:11月28日(水)]
ケアストリームヘルスのITサービスは,Vueブランドで展開されているが,RSNA2012では,クラウドを利用したシステムと院内PACSの新しいバージョンの機能を中心に紹介した。
ケアストリームヘルスでは,日本国内でクラウドビジネスを3年前より展開している。データのバックアップサービスからスタートし,複数施設間でのデータ共有サービス,患者ID統合サービスの提供,病院と診療所の遠隔検査予約,診療予約サービスの提供を実施し,2012年にはクラウドPACSサービス,遠隔読影サービスプロバイダーと連携したサービスの提供をスタートしている。2012年になって,日本でもクラウドサービスを提供する企業が増え,医療における“クラウド元年”とも言える動きを見せているが,ケアストリームではすでに,30施設を超える運用実績があり,他社を大きくリードしている。
そしてRSNA2012では,さらに次のクラウドサービスとして,「MyVue」を大きくアピールした。「MyVue」は,現在CDでやりとりされている画像をオンライン化して運用するサービスで,アメリカではヒューストン病院に導入されている。メリットしては,これまでCDに焼いていた検査画像をクラウドで管理することでコストダウンが図れる,画像データを患者が管理するために患者の満足度が上がり,サービスの提供によって病院の差別化が図れる,などが挙げられる。具合的には,病院で検査した画像をケアストリームのクラウドに保存し,アクセスアカウントを患者にメールで知らせる。患者は自分でクラウドにアクセスし,セカンドオピニオンなどで開示する施設や画像などを患者自身でコントロールできる仕組みになっている。将来的には日本での提供も予定しているという。
最新バージョンのVuePACSでは,これまでの特長であるレジストレーションを一歩進めた“Lesion management”を発表した。レジストレーションでは,現在と過去の画像データをワンクリックで位置合わせすることができたが,“Lesion management”ではさらに進んで,過去画像でのボリュームデータの領域選択を現在の検査画像に適用し,自動計測,自動比較を行うことが可能になった。