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ITEM2024 リマージュジャパン ブースレポート 施設の規模・ニーズに応じた運用が可能なディスクパブリッシャー「Medical Disc System(MDS)」シリーズ4機種を展示

2024-5-1

リマージュジャパンブース

リマージュジャパンブース

ディスクパブリッシャーで世界シェアトップであるリマージュジャパンは,4機種の医療分野向けディスクパブリッシャー「Medical Disc System(MDS)」シリーズを展示した。ハイエンド機種「MDS-8300」から医療市場向けにコンパクト化した「MDS-6000」や「MDS-2450」,世界最小・最軽量の「MDS-A20」までをラインアップ。内蔵レコーダ数や作成用ディスクの最大装填枚数,プリンタ性能などのスペックに応じて,自施設の運用に合わせた選択が可能である。また,これらの装置と組み合わせるPDIメディア作成ソフトウエアには「RMS」(リマージュ社)と「AOC」(アレイ社)があり,いずれの環境でもDICOM画像データのディスク作成フローをリーズナブルなコストで構築し,高いトータルスループットを実現する。ブースでは,これらの充実したラインアップを導入事例とともに紹介した。

●産業用ハイエンド装置から医療施設向けコンパクト装置までのラインアップを展開

ハイエンド機種MDS-8300は,圧倒的な安定感と大容量データに対応する処理能力が特長で,エンタテイメント業界や金融機関など医療分野以外の領域で多く活用されている。産業用として24時間365日の稼働を求められることから,書き込み用内蔵レコーダ4機と4ビンのディスク装填ビン(最大装填枚数400枚)を標準装備する。連続する大容量データディスクも高速処理が可能で,各ディスク装填ビンにあらかじめCD/DVDを装填しておけば,書き込みデータ容量に応じて自動的にCD/DVDを選択し,自動処理を行う。また,装置をコントロールするPCには高速SSD搭載モデルを採用,CTやMR画像データなども高速処理し,熱転写プリントと表面ラミネート仕上げまでを全自動で安定的に行える。

産業用ハイエンド機種「MDS-8300」

産業用ハイエンド機種「MDS-8300」

 

MDS-8300の屈強性を維持しつつ,医療施設向けにコンパクト化にしたのがMDS-6000とMDS-2450で,HIS/RIS/PACSなどのあらゆるメディカルITシステムとの接続や統合,連携が容易なハイパフォーマンスシステムである。いずれもCD/DVDを50枚ずつ装填可能なディスク装填ビンを3ビン(最大装填枚数150枚)搭載。外部排出スロット枚数はMDS-6000が50枚,よりスタンダードなコンパクト版であるMDS-2450は7枚で,いずれも1日の作成枚数が20枚超の施設向けに展開している。プリンタはMDS-6000がMDS-8300と同じく専用外付型600pdi熱転写プリンタを備えるのに対し,MDS-2450は一体型熱転写プリンタで400dpiの印刷が可能である。パブリッシャーで最も故障の確率が高いのが内蔵レコーダのトレイ部分だが,レコーダを2台設置し,ケーブルを外して容易に入れ替えが可能なため,万一の際も運用を続けられる。なお,以上の3機種はオプションでBlu-rayディスクにも対応し,オフラインデータアーカイブとしても利用可能である。

産業用大型機を医療用にコンパクト化した「MDS-6000」

産業用大型機を医療用にコンパクト化した「MDS-6000」

 

スタンダードタイプの「MDS-2450」

スタンダードタイプの「MDS-2450」

 

MDS-6000の内部。レコーダが2台設置され,2枚同時に発行が可能。

MDS-6000の内部。レコーダが2台設置され,2枚同時に発行が可能。

 

レコーダの取り外しは容易で,故障時もスムーズに対応できる。

レコーダの取り外しは容易で,故障時もスムーズに対応できる。

 

MDS-A20は世界最小・最軽量のインクジェット式装置で,内蔵レコーダ1台,CD/DVDを20枚装填可能なディスク装填ビンを1ビン搭載。コンパクトな設計で,設置場所を選ばずディスクを発行できる。内蔵の一体型インクジェットプリンタは,最大4800dpiの全面フルカラー印刷がわずか6秒で行える。また,インクカートリッジは取り替えが容易なオールインワンタイプで,ローコストでディスクを作成できる。

世界最小・最軽量のインクジェット式装置「MDS-A20」

世界最小・最軽量のインクジェット式装置「MDS-A20」

 

●2種類のソフトウエアとの組み合わせで施設のニーズに合わせた運用を提案

これらの機種はすべてリマージュジャパンのRMSとアレイ社のAOCの2種類のソフトウエアと組み合わせ,計8パターンの運用が可能である。これらの選択肢から,施設の運用規模やニーズに対するハード・ソフトそれぞれの適性を考慮し,提案できるのが同社の強みである。また,電子カルテ端末やRIS端末と連携し,院内ネットワーク経由でのディスク作成も可能である。さらに,オプションで他院メディアの取り込みにも対応し,インポーター機能がネットワーク型のため,複数の端末から並行して取り込み作業を行うことも可能である。
施設間のネットワーク構築が十分に進まない中,コンピュータウイルス感染リスクやUSBメモリなどの紛失リスクを考慮すると現状ではCDやDVDなどの媒体は依然として需要があり,施設のニーズに応じたリマージュ社のパブリッシャーソリューションは大変有用と言える。

リマージュジャパンのメディア作成ソフトウエア「RMS」

リマージュジャパンのメディア作成ソフトウエア「RMS」

 

兵庫県立尼崎総合医療センターなどの導入事例が紹介された。

兵庫県立尼崎総合医療センターなどの導入事例が紹介された。

 

●お問い合わせ先
社名:リマージュジャパン株式会社
住所:〒111-0051 東京都台東区蔵前3-2-2-9F
TEL:03-6452-8780
URL:https://rimage-apac.com/