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ITEM2024 フィリップス・ジャパン 取材速報 医師の働き方改革にも貢献する放射線科領域のポートフォリオを提案

2024-4-13

フィリップス・ジャパンブース

フィリップス・ジャパンブース

フィリップス・ジャパンは,「See beyond to a new perspective on patient care~つながることで,新しい価値を創造し,確実性の高い医療へ~」をテーマに掲げ,2024年4月から始まった「医師の働き方改革」にも貢献する最新の技術・ソリューションを展開した。初日に行われたプレス向けのブースツアーでは,オランダ本社から来日したエグゼクティブ・バイスプレジデントのBert van Meurs氏が,フィリップスの戦略や最新プレミアムモデルCT「CT 5300」などについてプレゼンテーションを行った。

CTは,国内初展示となるCT 5300の実機を展示し,心臓に特化した機能や働き方改革にも資する新ツールを紹介した。AIを活用したモーションフリー画像再構成機能「Precise Cardiac」や新型高効率検出器により心臓CTの画質向上を実現するとともに,AI画像再構成「Precise Image」により大幅な被ばく低減も可能にしている。また,コンソール画面の共有や操作も可能な遠隔コミュニケーションツール「CT Collaboration Live」を搭載し,検査室外から支援を得ることで迅速・確実な検査や,働き方改革を支援する。

最新プレミアムモデル「CT 5300」とロイヤルフィリップスのエグゼクティブ・バイスプレジデントBert van Meurs氏

最新プレミアムモデル「CT 5300」とロイヤルフィリップスのエグゼクティブ・バイスプレジデントBert van Meurs氏

 

AIを活用した機能により低線量でブレのない心臓CT検査を実現

AIを活用した機能により低線量でブレのない心臓CT検査を実現

 

MRIでは,1.5T MRI装置「MR 5300」専用の「Smart Fitコイル」と,小児患者に快適な検査環境を提供する「Pediatric Coachingソリューション」を国内初披露した。TorsoCardiacコイルとShoulderコイルをラインアップするSmart Fitコイルは,軽量かつ柔軟性で身体にフィットさせることができるため,患者の負担を軽減する。Pediatric Coachingソリューションは,検査に対する不安を軽減することで鎮静の必要性を低減することをめざしたもので,事前学習アプリや小型MRI模型,小児向けテーマの「Ambient Experience In-bore ソリューション」で構成される。
また,多核種イメージングに対応する研究用の3T最上位機種「MR 7700」を展示し,国内1号機が浜松医科大学医学部附属病院で稼働を開始したことを紹介した。

「MR 5300」専用の「Smart Fitコイル」

「MR 5300」専用の「Smart Fitコイル」

 

小児患者に快適な検査環境を提供する「Pediatric Coachingソリューション」

小児患者に快適な検査環境を提供する「Pediatric Coachingソリューション」

 

ヘルスケアITコーナーでは,マルチモダリティ・マルチベンダー解析ワークステーション「IntelliSpace Portal」や医用画像管理システム「Vue PACS」を展示し,臨床や読影を支援する機能をアピールした。IntelliSpace Portalの最新ソフトウエアV12では,AIアルゴリズムを搭載した心臓MRアプリケーションを強化しており,心筋内膜・外膜を自動トレースする「Cardiac MR Analysis」や3ステップでストレイン解析が可能な「MR Caas Strain」,心臓弁にフォーカスした「Caas 4D Flow Heart」などを紹介した。

容易にストレイン解析を行える「MR Caas Strain」

容易にストレイン解析を行える「MR Caas Strain」

 

超音波診断装置は,「EPIQ」「Affiniti」の最新ソフトウエア「VM10」と超高周波マイクロリニア「mL26-8トランスジューサ」を中心に展示した。VM10には新たに自動画像調整ツール「AutoSCAN Assistant」が搭載され,輝度やフォーカス位置を自動調整することで検査者に依存しない一貫したイメージクオリティを提供する。また,血流に立体感を与える血流イメージ「Flow Viewer」は,血管をより鮮明に描出し視認性を向上させる。mL26-8トランスジューサは,8~26MHzの周波数をカバーし,非常に浅い領域から乳腺,表在血管,整形,眼球など幅広い領域に対応する。

超音波診断装置の最新ソフトウエア「VM10」に搭載された血流イメージ「Flow Viewer」

超音波診断装置の最新ソフトウエア「VM10」に搭載された血流イメージ「Flow Viewer」

 

Image Guided Therapy(IGT)では,モバイルCアームの「Zenition 30」と「Zenition 70」の2台が実機展示された。固定陽極X線管仕様のZenition 30は整形外科領域向けの機種で,電磁式ロックを採用し術者自身がアーム操作をしやすい設計となっている。アーム操作のための補助者をつけないなど運用の可能性が広がり,働き方改革に貢献する。また,心臓血管外科のインターベンションにも対応する上位モデルのZenition 70は,アームスタンドに15インチの大型タッチスクリーンモニタを搭載。X線量の調整や画像処理を直感的に行うことができる。

モバイルCアームの「Zenition 30」(手前)と「Zenition 70」(奥)

モバイルCアームの「Zenition 30」(手前)と「Zenition 70」(奥)

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社フィリップス・ジャパン
住所:東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー15階
TEL:0120-556-494
URL:https://www.philips.co.jp/healthcare