2024-5-7
アドバンスト・メディアブース
音声認識市場で国内ナンバーワンのシェア(ecarlate「音声認識市場動向2024」より)を誇るアドバンスト・メディアは,音声認識エンジン「AmiVoice」をベースにした医療向けのシステム,ソフトウエアを紹介した。医療関係者向けの音声入力システム「AmiVoice Ex7」は,ユーザーのニースに応じてスタンドアローン版とクライアント・サーバ版を展開。診療科や領域,業務内容に応じて最適な音声入力辞書を用意している。このうち,放射線科向けの「AmiVoice Ex7 Rad」は,単純X線撮影,CT,MRI,血管造影などの画像診断に特化した辞書を搭載しており,2023年6月末の時点で1500以上の施設が採用している。音声入力のためのマイクとして,AmiVoice Ex7 Radには,「SpeechMike Premium SMP3700」(フィリップス社)を採用。そのほかのAmiVoice Ex7シリーズは,「AmiVoice Front SP02」が標準で付属する。さらに,オプションとして,ワイヤレス接続の「SpeechMike Premium Air SMP4000」(フィリップス社)を提供する。快適に入力でき,画像診断報告書の作成などの診療業務の効率化,時間短縮を図れ,医師の働き方改革にも貢献する。
このほかにも,ブース内では,記録業務の効率化と情報共有を促進するワークシェアリングシステム「AmiVoice」とApple社のiPhoneによる音声入力とカメラ機能を用いて診療現場での記録作成を効率化する「AmiVoice iNote Lite」のデモンストレーションを行った。さらに,カンファレンスなどの議事録を作成するためのAI音声認識文字起こし支援アプリケーション「AmiVoice ScribeAssist」を紹介。オープンAI社の「ChatGPT」との連携による自動要約機能を提供することをアナウンスした。
●業務効率向上を図れる医療関係者向けの音声入力システム「AmiVoice Ex7」
医療分野の音声入力システムとして豊富な実績を有するAmiVoice Ex7。2023年12月時点で出荷累計実績は1万7980施設となっている。その特長は,発話者の音声を事前登録することなく認識して,電子カルテなどに入力できること。これにより文字入力の負担を軽減し,キーボード入力を比較して大幅な時間短縮を図れる。また,ユーザーごとに単語や定型文,テンプレートを登録することが可能で,学習機能により認識精度が向上していく。1台ずつ端末にインストールするスタンドアローン版と,複数の端末どれからもでも使用できるクライアント・サーバ版を用意している。
音声入力辞書は診療科や領域,業務内容に応じて最適化されており,電子カルテ用の音声入力辞書(15診療科対応),放射線科,調剤向けなどを用意する。このうち,放射線科向けの「AmiVoice Ex7 Rad」は,単純X線撮影,CT,MRI,血管造影といった画像診断に特化した辞書を搭載しており,画像診断報告書の作成などを効率化する。
音声入力用マイクは,「AmiVoice Front SP02」が標準で付属されているが,AmiVoice Ex7 Radには「SpeechMike Premium SMP3700」(フィリップス社)がセットされる。さらに,オプションでワイヤレスタイプの「SpeechMike Premium Air SMP4000」(フィリップス社)を用意。有線のハンドマイクに比べて自由度が増し,快適な音声入力が可能である。このほかのオプションとしては,高性能ヘッドセットマイク「EVOLVE 65 SE UC Mono」(Jabra社)や骨伝導ヘッドセットマイク「OpenComm2 UC」(Shokz社),マイクのオン・オフ操作をするためのフットスイッチ「Foot Control ACC2330」,バッチ型ウエアラブルマイク「AmiVoice Front WT01」がある。
●記録業務を支援し,タスクシェアや情報共有を促進する「AmiVoice iNote」と「AmiVoice iNote Lite」
医療業界向けワークシェアリングシステム「AmiVoice iNote」は,音声認識技術を活用して,診療現場で発生する記録業務を効率化し,タスクシェアや情報共有を促進する。アプリケーション「AmiVoice iNote Client」をインストールしたモバイルデバイスを用いて,個人ノートや院内SNSに音声入力したり,デバイスのカメラで撮影した画像や動画,スタンプを記録したりできる。院内SNSに診療に関する情報を記録することでリアルタイムで情報共有を図れる。さらに,AmiVoice iNote Clientから入力された音声は「AmiVoice Medical Server」で認識され,その結果を時系列で保管。「AmiVoice iNote Keeper」で確認できる。入力された情報は電子カルテに転送することが可能だ。このほか,AmiVoice iNote Keeperでは,利用状況の確認も行える。
iOS向けに,「AmiVoice iNote Lite」も用意する。音声入力によるテキストや画像・動画撮影の各データを,電子カルテ端末などにBluetooth接続で転送する。記録作成を省力化する機能により業務を支援し,医療現場の働き方改革に寄与する。
●自動要約機能を用意するAI音声認識文字起こし支援アプリケーション「AmiVoice ScribeAssist」
AmiVoice ScribeAssistは,カンファレンスや会議,診療,面談などの内容を録音データから文字起こしをする。インターネットに接続せずに,個人情報を保護したセキュアな環境で使用できる。医学辞書も搭載可能で,直感的な操作が可能なユーザーインターフェイスを採用している。音声認識エンジン「AmiVoice」により,発話者を自動で認識できるほか,発言内容へのタグ付け,字幕表示か可能だ。さらに,自動要約機能「AI要約(β)Powered by GPT-3.5」では,オープンAI社の「ChatGPT」と連携してワンクリックで議事録の要約を作成する。なお,AI要約(β)Powered by GPT-3.5を使用する際は,インターネットに接続する必要がある。
●お問い合わせ先
社名:株式会社アドバンスト・メディア
住所:〒170-6042 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 42階
TEL: 03-5958-1045
URL:https://medical.amivoice.com/