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ITEM2023 エクセル・クリエイツ ブースレポート ブラウザでのアクセスが可能なWEB-PACSに対応した統合型データ管理システム「FORZ」を展示

2023-5-9

エクセル・クリエイツブース

エクセル・クリエイツブース

エクセル・クリエイツは,ITEM 2023の展示のテーマに「開発と開拓」を掲げた。コロナ禍がようやく収束しつつある中で,新たな顧客との出会い,新しい製品を届ける喜びを感じて事業を展開したいという思いが込められたものだ。展示では,同社が展開する統合型データ管理システム「FORZ」シリーズを中心に,新機能やさまざまなシステムとの連携などを具体的に紹介した。中でも注目されたのはWebブラウザを採用したWEB-PACSだ。機能の充実を図りアプリ版のビューワと遜色ない機能やスピードで画像参照が可能になった。そのほか,マンモグラフィ向け読影ビューワやクリニック向け電子カルテシステムとの連携など,進化を続けるFORZシリーズのさまざまな機能を紹介した。

●Webブラウザを使って高速で高度な機能を実現するWEB-PACSが製品版としてリリース

FORZシリーズは,1つのサーバでPACS,レポート,RIS,検査,健診などさまざまな部門のデータを統合的に管理できるのが特徴だ。施設の規模や運用に合わせて,部門システムを選択して構築できるほか,データ利活用のためのさまざまな機能も提供している。FORZの特徴と言えるのが,患者ごとの検査を時系列でサムネイル表示して検査履歴を俯瞰できる「Line-View統合表示画面」だ。画像データだけでなく,検体検査の結果や健診受診歴や健診レポートなども一覧画面で表示できる。
今回のブースでのトピックの一つが,ブラウザを用いたWEB-PACSがバージョンアップされ機能が強化されたことだ。Webビューワはこれまでも提供されていたが,ブラウザをGoogle Chromeベースに変更してWindows 11のMicrosoft Edge対応となった。これによってアクセスや表示のスピードが向上し,読込画像の枚数制限が緩和された。WEB-PACSは,DICOMデータのほか,JPEG,PDF,動画に対応し,拡大/縮小や白黒反転のほかアノテーションや計測などのツールも強化され,FORZのアプリ版のビューワと遜色ない機能を備えている。これまで100台を超えるような規模で電子カルテ端末からFORZサーバへアクセスする環境を構築するのは難しかったが,WEB-PACSのリリースで院内への配信を含めた柔軟なPACSの構築が可能になった。

ChromeベースでWindows 11にも対応する「FORZ」のWEB-PACSを初展示

ChromeベースでWindows 11にも対応する「FORZ」のWEB-PACSを初展示

 

アプリ版と同等の機能を搭載し高速な画像表示を実現

アプリ版と同等の機能を搭載し高速な画像表示を実現

 

計測やアノテーションなどの機能が充実

計測やアノテーションなどの機能が充実

 

●GE社のマンモグラフィのシグモイド表示やトモ画像に対応するマンモグラフィViewer・Reportシステム

FORZシリーズのマルチモダリティPACSは,DICOMや非DICOMデータを統合的に管理できる。PACSのオプション機能として,マンモグラフィ画像の読影,レポート作成が可能な「マンモグラフィViewer・Reportシステム」を展示した。ボタンに各種機能を割り付けた専用キーパッドを備えてマンモ画像の読影業務を支援するほか,GE社マンモグラフィの階調表示であるシグモイドやトモシンセシスのBTO(Breast Tomosynthesis Object)表示に対応している。FORZのマルチモダリティPACSのオプションとして構築することで,マンモグラフィだけでなく超音波やMRIなどほかのモダリティが容易に参照できる読影環境が構築できることがアドバンテージだ。それに加えてマンモグラフィのビューワ・レポートシステムとして,さらに専門的な読影が可能な機能の強化が続けられていることをアピールした。

GE社のマンモグラフィ装置に対応したマンモグラフィViewer・Reportシステム

GE社のマンモグラフィ装置に対応したマンモグラフィViewer・Reportシステム

 

専用のキーパッドでワンボタンでの操作が可能

専用のキーパッドでワンボタンでの操作が可能

 

●クリニック向け電子カルテシステム「ドクターソフト」とFORZの連携をアピール

FORZシリーズは,200床以下の中小病院,有床・無床のクリニックに多くのユーザーを持つが,ブースではクリニック向けの電子カルテシステムで高いシェアを持つ油井コンサルティング製電子カルテ「ドクターソフト」と組み合わせた構成の展示を行った。ドクターソフトは,レセコン一体型電子カルテとして,自由にカスタマイズできるカルテ画面,手書き対応,スマホやタブレットでも使用可能などの特徴を持つ。FORZとの連携では,患者の電子カルテ画面からボタンをクリックするとLine-Viewが起動して,画像をはじめ各種検査データが簡単に参照できる。FORZは,ドクターソフト以外にもさまざまなベンダーのクリニック向け電子カルテとの接続実績がある。近年,有床や無床のクリニックでも,一般X線撮影装置だけでなく,CTやMRIを導入して専門的な診療を行う施設が増えており,画像データを統合的に扱えるFORZへの引き合いも増えているとのことだ。
そのほか,レポートシステムでは,日本消化器内視鏡学会が進めているJED-Projectに対応した内視鏡レポートシステムも展示した。JED-Projectは,日本の内視鏡に関連する手技や治療,患者情報などを収集する多施設内視鏡データベース構築事業である。JED-Projectでは,データベースへの登録の際に表現の揺れを解消するため,項目や用語を定義している。FORZの内視鏡レポートシステムでは,JED用語が登録されておりパネル方式でマウスやテンキーからスムーズに入力してレポート作成が行えるようになっている。

クリニック向け電子カルテシステム「ドクターソフト」との連携をアピール

クリニック向け電子カルテシステム「ドクターソフト」との連携をアピール

 

内視鏡データベース事業のJED-Projectに対応した内視鏡レポートシステム

内視鏡データベース事業のJED-Projectに対応した内視鏡レポートシステム

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社エクセル・クリエイツ
住所:
(本社)大阪市中央区南船場1-16-13堺筋ベストビル5階
(東京)新宿区四谷1-23-6協立四谷ビル3階
(名古屋)名古屋市中区錦3-11-25 アーク栄錦ニュービジネスビル305号室
TEL:
(本社)06-6121-2130
(東京)03-6274-8140
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