2021-5-11
ネットカムシステムズブース
ネットカムシステムズは,ストレスのない,快適なマンモグラフィの読影環境を追究した乳腺画像診断ワークステーション「mammodite(マンモディーテ)」を出展し,実機によるデモンストレーションで,使いやすいユーザーインターフェイスと高速表示が特長のビューワ,ユーザーニーズに応える機能を実装したレポートシステムを来場者にアピールした。今回は感染防止対策として,スペースを空けて4台の端末を配置し,来場者が個別にじっくり見学できるようにした。各モニタメーカーでは,2020〜2021年にかけて12メガピクセルの製品を次々と発表しているが,mammodite はこれら最新モニタにいち早く対応している。展示ではEIZO,バルコ,JVCケンウッドの12メガピクセルモニタを使用し,来場者は快適なマンモグラフィ読影環境を体感した。
●バックグラウンドを強化し,より快適でストレスのない読影環境を実現
2012年に発売されたmammoditeは,すべての女性の健康,乳がんの早期発見・早期治療の実現,より正確な乳腺画像診断のサポートをめざして自社開発された,マンモグラフィ画像診断ワークステーションである。マンモグラフィの読影からレポート作成までの一連の流れをスムーズにするための,ユーザーインターフェイスと機能が実装されている。
マンモグラフィ画像は,ほかのX線画像に比べデータ容量が大きく,近年はトモシンセシスの臨床導入も進み,読影ビューワへの負荷はますます大きくなっている。そのような中においても,ストレスなく快適な読影環境を実現するため,mammoditeには独自開発の統合プロセスエンジン“APROS”を搭載し,高速な表示スピードを実現している。ここ2年ほどは,さらなる安定稼働をめざして,バックグラウンドの強化を進めている。なお,トモシンセシスにも標準対応しており,トモシンセシス画像もなめらかに表示する。また,マルチモダリティ対応のため,乳房MRIや乳腺超音波なども併用した読影も可能だ。
ユーザーインターフェイスは,マニュアルがなくても直感的に使えることをめざして開発されており,わかりやすいアイコンの配置で,次の操作にはどこを押せばいいかが直感的にわかるため,読影フローを妨げずにスピーディな操作を可能にする。オートポジショニング機能やマスキング機能,ワンタッチ過去画像比較機能により,直ちに読影を開始できるほか,腫瘤計測機能や図形オブジェクト機能など,正確な乳腺画像診断をサポートする多彩な機能を実装している。
●マンモグラフィと超音波検査の総合判定に対応するレポート機能を開発中
mammoditeのレポート作成機能は,シンプルな操作でガイドラインに準拠した詳細なレポートを作成することができる。ユーザーインターフェイスは,読影の手順に沿って,よく使う機能のボタンを使いやすい位置に配置するなど,読影する医師の思考を妨げないレイアウトを追究しており,スムーズなレポート作成を支援する。より質の高い診断をサポートするために,マンモグラフィを撮影する診療放射線技師が撮影時に気になった点などを共有できる検査メモ機能や,複数人での所見作成が可能なダブルチェック機能を搭載。また,所見記入を効率化するため,検査条件呼出機能や所見詳細呼出機能,テキストのテンプレート登録などが用意されている。なお,わかりやすいボタンやレイアウトは,電話でサポートを受ける際のスムーズな意思疎通にも役立つ。
日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)のマンモグラフィ施設・画像認定を受けるための支援機能も搭載されている。乳腺濃度のタイプを所見欄に記入するのではなく,専用の項目を設けることで,精中機構への提出画像選定の際に絞り込み検索を容易に行えるようにしている。日常業務にプラスαとなる業務を効率化することで,技師の負担軽減をめざしている。
mammoditeは,現場の声をシステム開発に反映し,常に進化し続ける点も特長だ。近年は,乳がん検診においてマンモグラフィと超音波検査を併用する場合には総合判定を行うことが推奨されていることから,それに対応する機能を現在開発中だ。一般的に,レポートは画像に対して作成されるため,マンモグラフィ検査の結果と超音波検査の結果はそれぞれ独立して管理されるが,mammoditeではそれぞれの結果を基につけられる総合判定の結果もまとめて管理できるレポートシステムをめざして開発が進められている。
●お問い合わせ先
社名:株式会社ネットカムシステムズ
住所:〒532-0003
大阪府大阪市淀川区宮原5-1-18 新大阪サンアールセンタービル16階
TEL:06-4866-6431
URL:http://www.netcam.co.jp/