2021-4-17
GEヘルスケア・ジャパンブース
GEヘルスケア・ジャパンは,展示テーマに“Intelligently Efficient”を掲げて,質の高い医療を効率的に提供するために,画像診断装置だけでなく,人工知能(AI)などのデジタル技術をベースにしたソリューションを来場者にアピールした。
医療分野へのAIの利用が広がる中,同社では,AIやBI(business intelligence)のブランドとして「Edison」を掲げ,AIの開発環境である「Edison Platform」を通じて,アプリケーションとして“Edison Applications”や画像診断装置などに搭載する“Edison Smart Devices”を展開している。今回の展示では,このEdison Platformで開発された最新のAIをはじめとしたデジタル技術と,それに基づくサービスを中心にブースが構成された。
その一つが,ディープラーニングを用いたMRIの画像再構成技術である“AIR Recon DL”などで構成されるMRIのプラットフォーム“AIR IQ Edition”である。AIR Recon DLは,画像のノイズを低減し,鮮鋭度を向上。さらに,トランケーションアーチファクトも低減する。AIR IQ Editionには,このほか,自動位置決め機能の“AIR X”も用意される。ブースでは,実機展示はないもののAIR IQ Editionが搭載される最新1.5T MRI「SIGNA Voyager AIR IQ Edition」は,新型IPMマグネットを搭載。新型ガントリと着脱可能なワイド寝台を採用している。MRIに関しては,骨を描出するアプリケーション“oZTEo”も紹介された。
Edisonに関しては,検査・診断のワークフローにAIアプリケーションを組み込むツールである“Edison AI Orchestrator”もPRされた。従来の画像診断業務から作業を増やすことなく,画像診断支援AIを利用できる環境を構築できる。同社製だけでなく,エルピクセル社の“EIRL Brain Aneurysm”などパートナー企業のAIアプリケーションも“Universal Viewer”上で扱える。
質の高い医療を効率的に提供するための業務改善に有効なシステムとして,「コマンドセンター」を発表した。コマンドセンターは電子カルテや部門システムなどのデータをリアルタイムに集約して,医療機関経営や部門運営に有用なデータを可視化する。海外ではジョンズ・ホプキンズ大学病院などで導入されており,日本では滋賀県の草津総合病院で4月1日から稼働し始めている。同院では病床全体の稼働状況(Capacity Snapshot),病床ごとの看護師の配置の可視化(Staffing Forecast)など8タイルを運用している。
さらに,新たな保守サービスである「OriGEn」も発表した。iPadなどのタブレット端末から,“MyGEHealthcare App”を利用し,保守オプションの「iCenter」にアクセスし,装置の稼働状況や保守のスケジュール・予約などを管理できる。
●お問い合わせ先
社名:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
住所:東京都日野市旭が丘4-7-127
TEL:0120-202-021
URL:http://www.gehealthcare.co.jp/