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ITEM2021 エクセル・クリエイツ ブースレポート 統合型データ管理システム「FORZ」のWebビューワ提供開始など,将来も見据えた製品をアピール

2021-5-10

エクセル・クリエイツブース

エクセル・クリエイツブース

エクセル・クリエイツは,核となる統合型データ管理システム「FORZ」シリーズを中心にブースを展開した。ニーズに合わせてシステムを構成できる柔軟性と,1つのサーバでワンストップにデータを管理できる“使いやすさ”をアピールするとともに,提供を開始した本格的なWebビューワなど最新トピックスを紹介した。また,2020年4月から義務化された被ばく線量管理を支援する線量管理システム「DoseAdmin」や,DICOM画像から定量化された多彩なレポートを出力できる「AI数値定量解析システム」(研究用途)など,現場のニーズや時代の潮流をとらえた製品を出展。これらもFORZシリーズに位置づけられており,FORZにより院内の幅広い多様なデータを統合管理することで,医療現場に貢献する姿勢を示した。

●将来的なクラウド化をターゲットに提供を開始した「FORZ」のWebビューワ

統合型データ管理システム「FORZ」シリーズは,PACSやレポートシステム,RIS,検査システム,検診システム,AI画像解析ソリューション,クラウドソリューションなど,病院内の各部門システムをラインアップした統合型データ管理システムである。医療機関のニーズに合わせて,各部門システムを単体,または自由に組み合わせて導入し,1つのサーバでワンストップにデータを管理することができる。使いやすさを重視し,ユーザーが必要な情報にアクセスしやすい機能を豊富に搭載している点が特長で,その代表的な機能が“Line-View”である。FORZのPACSはDICOM・非DICOMデータのマルチファイリングが可能であるが,Line-Viewでは患者ごとに保管されているデータを時系列に表示し,すべての検査歴を俯瞰して把握することが可能だ。基本的にデジタルデータであれば登録できるため,紙媒体をスキャンしたPDFデータや,リハビリの撮影動画といった院内で増加している動画コンテンツも一元的に管理することができる。
今回のトピックとして,本格的なWebビューワの提供開始がアナウンスされた。これまでも簡易的な参照用Webビューワは提供していたが,今後クラウド化が進むことを見据えて,専用クライアントによるビューワに近い機能を有するWebビューワをラインアップに追加した。現時点では,院内サーバにWebブラウザからアクセスするオンプレミス版のみの提供となっているが,多数の電子カルテ端末を有するような医療機関では各端末にビューワをインストールする必要がなくなり,コストの抑制を図ることができる。
また,レポートシステムでは,日本消化器内視鏡学会のJED-Projectに対応する内視鏡レポートシステムをPRした。システムにはJED用語が登録されており,パネル方式のユーザーインターフェイスで,マウスかテンキーにてスムーズに入力することができる。パネルを埋めることでレポートを作成でき,JEDへ提出するデータの出力も容易に行える。

患者ごとに検査歴を俯瞰できる“Line-View”

患者ごとに検査歴を俯瞰できる“Line-View”

 

「FORZ」では本格的なWebビューワの提供を開始

「FORZ」では本格的なWebビューワの提供を開始

 

JED-Project対応の内視鏡レポートシステム

JED-Project対応の内視鏡レポートシステム

 

●シンプルな機能で安価に提供可能な線量管理システム「DoseAdmin」

2020年4月より被ばく線量管理が義務化され,線量管理システムを導入することで業務負担の軽減をめざす医療機関も増加している。線量管理システムDoseAdminは,“シンプルな機能で低価格”をコンセプトに開発された。モダリティから受信したRDSR,またはCSV出力の取り込みにより,CTDIvolやDLPなどのデータを蓄積し,一覧のドーズリストに表示する。また,リストの検査をダブルクリックするとデータの詳細を確認できる。患者別,期間別出力機能などベーシックな集計機能を有しているが,より複雑な分析が必要な場合には,ユーザーが蓄積されたデータをCSV出力して活用することを想定している。シンプルな機能に絞り込むことで低価格の製品としての提供を可能にし,クリニックなど小規模な医療施設にも導入しやすいことをアピールした。

“シンプルな機能で低価格”がコンセプトの線量管理システム「DoseAdmin」

“シンプルな機能で低価格”がコンセプトの線量管理システム「DoseAdmin」

 

●30種類以上のレポートを出力できる「AI数値定量解析システム」

近年,AIの医療への応用が進み,診療支援ソフトウエアなども登場しつつある。エクセル・クリエイツでは,将来的にそのようなAIアプリケーションが臨床に導入されていくことを想定し,AIソフトウエアと連携するプラットフォーム「AI-ORQUESTA(エーアイ・オルケスタ)」をFORZにラインアップしている。
今回の展示では,CTやMRIなどのDICOM画像を解析することで定量化されたレポートを出力する「AI数値定量解析システム」を紹介した。これは,AIを用いた数値定量化解析研究用ソフトウエア“quibim(キュイビム)”で解析した結果を,客観的なパラメータ(数値)でレポートすることができるシステム。画像解析AIソフトウエアは,一つの領域や疾患に特化したものが多いが,quibimは,骨,脳,肝臓,肺,乳房,各種腫瘍を対象にした多彩な解析モジュールが用意されている点が特徴だ。現在30種類以上のレポートを出力可能となっており,ユーザーは必要な解析モジュールを購入し,研究や臨床試験に活用することができる。
解析モジュールの一つである“X-RAY クラシファイヤ”は,胸部X線画像を無加工(ROIなし)でダイレクトに解析し結果レポートを提示するもので,13種類の畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を複合的に解析して上位3つの病変の可能性を数値で出力する。また,前立腺がんソリューション“qp-Prostate”は,前立腺MRI検査の読影を標準化するPI-RADS ver2に準拠したレポートを出力できる。このほかにも,骨成分を数値化する“骨梁解析”や,胸部CT画像から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患度を算出する“COVID-19 Similality”,海馬のボリュームを解析して左右差などを示す“Hippocampal Asymmetry”など,多彩な解析モジュールとそのレポートを紹介した。

上位3つの病変の可能性を数値で出力“X-RAY クラシファイヤ”

上位3つの病変の可能性を数値で出力“X-RAY クラシファイヤ”

 

PI-RADS ver2に準拠したレポートを出力できる“qp-Prostate”

PI-RADS ver2に準拠したレポートを出力できる“qp-Prostate”

 

COVID-19の罹患度を算出する“COVID-19 Similality”

COVID-19の罹患度を算出する“COVID-19 Similality”

 

海馬体積の左右差などを解析する“Hippocampal Asymmetry”

海馬体積の左右差などを解析する“Hippocampal Asymmetry”

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社エクセル・クリエイツ
住所:
(本社)大阪市中央区南船場1-16-13堺筋ベストビル5階
(東京)新宿区四谷1-23-6協立四谷ビル3階
(仙台)仙台市青葉区一番町1-1-8青葉パークビル3階301B室
(名古屋)名古屋市中区錦3-11-25 アーク栄錦ニュービジネスビル305号室
TEL:
(本社)06-6121-2130
(東京)03-6274-8140
(仙台)022-393-4555
(名古屋)052-211-9559
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