画像とITの医療情報ポータルサイト

2019-4-13

バリアンメディカルシステムズブース

バリアンメディカルシステムズは，前回に引き続き，新しいブランドイメージを前面に打ち出した，明るく開放的なブースを展開した。ブースの一角には，今年3月に大船中央病院（神奈川県鎌倉市）で国内第1号機が臨床稼働を開始した放射線治療装置「Halcyon」のコーナーが設けられ，モックアップが展示されたほか，大きなモニタで設置までの様子や導入施設のコメントなどが紹介された。

Halcyonは，画像誘導（IGRT）による強度変調放射線治療（IMRT）に特化した装置で，同社独自の2段式マルチリーフコリメータや高速なコーンビームCT撮影，治療計画およびワークフローの改善などにより，高品質かつ効率的な治療を実現する。さらに，100cmの大きなガントリ開口径や間接照明，静かな治療環境などによって，患者にやさしい治療を可能としている。

また，定位放射線治療（SRT），IMRT，強度変調回転放射線治療（VMAT：同社での名称はRapidArc），IGRTなど，すべての高度な放射線治療に対応する「TrueBeam」では，定位手術的照射（SRS）治療専用ツール“HyperArc”を標準搭載した新バージョンの「TrueBeam Edge」が紹介された。HyperArcは，多発脳腫瘍などにおけるすべての腫瘍に対するノンコプラナー治療が一度で可能であり，治療時間の大幅な短縮が可能となることがアピールされた。

このほか，効率的な放射線治療やチーム医療を支える製品として，放射線治療計画装置「Eclipse」や，放射線治療情報システム「ARIA OIS」などが紹介された。

放射線治療装置「Halcyon」を紹介するコーナー

Halcyonのモックアップ

「TrueBeam」の新バージョン「TrueBeam Edge」

定位手術的照射（SRS）治療専用ツール“HyperArc”