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ITEM2019 GEヘルスケア・ジャパン 取材速報 放射線診療をさらなる高みに持ち上げる“ELEVATING RADIOLOGY”をテーマに,AIプラットフォーム“Edison”などをPR

2019-4-13

GEヘルスケア・ジャパンブース

GEヘルスケア・ジャパンブース

GEヘルスケア・ジャパンは,“ELEVATING RADIOLOGY”をテーマに掲げて展示を行った。同社はプレシジョンヘルスの実現に向けて,技術のプラットフォーム化と,顧客や他企業とのパートナーシップの強化に力を入れている。展示では,それらを具現化した製品・技術,サービスを紹介し,放射線診療をさらなる高みへと持ち上げる姿勢を来場者に示した。多くの企業が人工知能(AI)技術を用いた製品や技術を発表する中,同社も米国などで先行して研究開発を進めてきた。そして,AI技術のプラットフォームとして打ち出したのが“Edison”である。このEdisonはAIだけでなく,BI(Business Intelligence)のプラットフォームであり,幅広く同社の製品や技術,サービスに搭載される。今回のITEMには,GE Healthcareのヘルスケアデジタル部門マーケティング責任者であるDavid Seda氏も来場し,報道関係者向けに,医療が抱える多くの課題をEdisonで解決していくとアピールした。

GE Healthcareヘルスケアデジタルのマーケティング責任者David Seda氏

GE Healthcareヘルスケアデジタルのマーケティング責任者
David Seda氏

 

CTでは,Edisonの画像再構成法である“TrueFidelity”を発表した。教師画像には,世界中の医師から評価された画像を用いており,大幅なノイズ低減を実現。従来のFBP法やIR法以上に診断しやすい高画質画像を提供する。また,大幅なノイズ低減が可能になったことで,被ばく線量の低減も可能になる。また,医師にとっては読影に適した画像となることで生産性が向上すると期待される。このTrueFidelityは,ハイエンドCTである「Revolution CT」に搭載される。2019年5月1日から発売され,すでにRevolution CTを導入している施設でもアップグレードすることで利用できる。

血管撮影装置でもEdisonプラットフォームのアプリケーションが登場した。発表された“Liver ASSIST V.I.”は,インターベンションに関する世界各国の同社ユーザーからの情報を利用して開発された。“V.I.”は“Virtual Injection”の略称で,肝動脈化学塞栓術(TACE)において,コーンビームCTの3D画像から栄養血管の塞栓ポイントの選択を容易に行える。従来煩雑だった作業を効率化し,撮影回数も減らすことができ,被ばく線量の低減にも効果がある。

ヘルスケアIT関連では,「Centricity Universal Viewer」で今後搭載される予定のEdisonプラットフォームの機能が紹介された。ディープラーニングを用いた“Imaging Related Clinical Context(IRCC)”は,電子カルテや各種レポートシステムのデータから必要な情報を自動的に取得。優先順位づけを行うことが可能である。

一方,ハードウエアの進化としては,MRIのコーナーに展示された「AIR Technology」が注目を浴びた。“AIR”は,“Adaptive Imaging Receive”の略称。前回のITEMで参考展示されたAIR Technologyは,“INCAワイヤ”と“e-Modeプリアンプ”によって柔軟性と軽量化を実現。ブランケットのようなコイルになっている。これにより,被検者の身体に密着してセッティングでき画質の向上を図れる。また,被検者にとっても,負担軽減につながる。

また,超音波診断装置では,2018年に発表されたハイエンド装置「LOGIQ E10」や循環器領域向け「Vivid E95 R3」,プライマリ・ケアに対応する「Vscan Extend R2」を展示した。LOGIQ E10は,NVIDIAの高性能GPUを搭載。イメージフォーマー技術“cSound”によるフルフォーカスが特長である。また,Vscan Extend R2には,セクタとリニアを1つにまとめたプローブで,携帯性を高めている。

核医学装置関連では,半導体検出器搭載PET/CTの「Discovery MI-AM edition」を展示した。従来のDiscovery MIに,新たに呼吸生移動による体動を補正する“Advanced MotionFree”を搭載している。

このほか,サービスのコーナーでは,被ばく線量管理ソリューションの「DoseWatch」の機能を絞り込み,容易に線量管理を始められるようにした「DoseWatch Starter」が発表された。CT,血管撮影装置,SPECT,PETの線量管理に対応する。また,CTのX線管球の故障を予兆することで,ダウンタイムを最小限に抑える「Tube Watch」も来場者の関心を集めていた。

FBP法(左)に比べ大幅にノイズを低減した“TrueFidelity”(右)

FBP法(左)に比べ大幅にノイズを低減した“TrueFidelity”(右)

 

“Liver ASSIST V.I.”は栄養血管の塞栓ポイントを容易に選択可能

“Liver ASSIST V.I.”は栄養血管の塞栓ポイントを容易に選択可能

 

読影の優先順位づけをする“Imaging Related Clinical Context(IRCC)”

読影の優先順位づけをする“Imaging Related Clinical Context(IRCC)”

 

ブランケットのような「AIR Technology」

ブランケットのような「AIR Technology」

 

「AIR Technology」の頭頸部コイルはスペーサーを装着可能

「AIR Technology」の頭頸部コイルはスペーサーを装着可能

 

「LOGIQ E10」はフルフォーカスで見やすい画像を提供

「LOGIQ E10」はフルフォーカスで見やすい画像を提供

 

セクタとリニアプローブを1本にまとめた「Vscan Extend R2」

セクタとリニアプローブを1本にまとめた「Vscan Extend R2」

 

体動自動補正機能を搭載したPET/CT「Discovery MI-AM edition」

体動自動補正機能を搭載したPET/CT「Discovery MI-AM edition」

 

容易に線量管理を開始できる「DoseWacth Starter」

容易に線量管理を開始できる「DoseWacth Starter」

 

●お問い合わせ先
社名:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
住所:東京都日野市旭が丘4-7-127
TEL:0120-202-021
URL:http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP