2019-4-12
JRC2019合同開会式
JRC2019合同開会式が,4月12日(金)13時から,パシフィコ横浜会議センターのメインホールにて行われた。
JRC2019のテーマは,「革新的な放射線医学を─患者に寄り添って─:Innovative Radiology close to the Patients」。JRC2019のために結成されたTokyo Olympic Fanfare(TOF)の演奏で幕を開けた開会式は,本田 浩JRC代表理事の開会の挨拶に続き,4団体の会長,大会長の挨拶と基調講演が行われた。
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合同開会式には,日本ラジオロジー協会(JRC)の本田 浩代表理事(九州大学),第78回日本医学放射線学会総会(JRS)の山下康行会長(熊本大学),第75回日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)の石田隆行大会長(大阪大学),第117回日本医学物理学会学術大会(JSMP)の蓑原伸一大会長(神奈川県立がんセンター),2019国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2019)を運営する日本画像医療システム工業会(JIRA)の新延晶雄会長が出席。司会進行を中浦 猛氏(JRS実行委員長)が務めた。
冒頭,本田JRC代表理事が挨拶に立ち,今回のテーマである「革新的な放射線医学を」の「を」にはいろいろな気持ちが込められているように感じると述べた。現在,至るところで研究開発が進んでいる人工知能(AI)は放射線診断にとって強力なツールになり,共に放射線診療に携わるものと理解しているという。フジテレビで始まったドラマ「ラジエーションハウス」でも関心が高まっている今,平成最後のJRC2019が注目される機は熟したと期待を述べた。
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続いて行われた基調講演では,まずはじめに山下JRS会長が,「放射線医学;我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこに行くのか」をテーマに,画像診断のこれまでを総括し,これからの時代を展望した。Imaging 1.0はX線の黎明期,2.0はCT, MRIの黎明期,3.0はCT, MRIの発展期,4.0はデジタル画像,ネットワーク診断の展開期であり,今はImaging 5.0としてAIを活用したインテリジェントな画像診断の時代を迎えているとした。AIの得意なことはAIに任せ,新たな放射線科医のスタイルが求められるのではいかと述べた。
次に,石田JSRT大会長は,「日本放射線技術学会(JSRT)の歴史と展望」をテーマに講演。X線発見からJSRT誕生(1942年)までを振り返り,JSRTの専門部会による学術体制の変化を整理しつつ,これからはそのすべての中心にAIが存在するとした。専門部会のパワーアップや学際化,国際化などのJSRTの展望を紹介した。
続いて,蓑原JSMP大会長は,2000年から現在に至るJSMPの歴史と研究領域,会員数の変化を概観し,2025年以降の展開を予測した。
最後に新延JIRA会長が,ITEM2019は163社(前回167社)が出展し,展示面積は8978m2(前回は8933m2)と報告。今回はJIRAとして,「医療放射線の最適化/防護/管理にかかわる最新技術動向」をテーマに,特定テーマ展示(25社展示)およびプレゼンテーションコーナーを企画したことを紹介した。さらに,JIRA産業ビジョン2025の骨子と4つのビジョンについて説明を行った。
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