2018-4-14
シーメンスヘルスケアブース
シーメンスヘルスケアは,展示テーマ“Let’s shape the future of imaging together.”の下,MRIやCT,治療ソリューションの新コンセプトなど,数多くの最新装置,ソリューションを来場者にアピールした。
Image-Guided Therapyの新コンセプトとしてITEM直前に発表された「nexaris Therapy Suites」は,CT,MRI,血管撮影装置,X線透視・撮影装置を組み合わせ,一つのモダリティのように運用することで,治療の安全性や精度,効率を上げ,患者や術者の負担を軽減することを目的としている。会場では,IVR-CTシステム「nexaris Angio-CT」の実機を展示。血管撮影装置とCTのスムーズな切り替えや,CT画像とアンギオ画像の自動重ね合わせといった利点をアピールした。
CTは,新製品のモバイルワークフローCT「SOMATOM go.Top」を中心に紹介した。タブレット端末を搭載した「SOMATOM go」の上位機種となる64列CTのSOMATOM go.Topは,Tin Filter技術により線量を通常CTの約1/50に抑えられる低線量撮影,低管電圧撮影,TwinBeam Dual Energyなどが可能で,低侵襲かつ臨床的に有用性の高い画像の提供を可能にする。
また,プレシジョン・メディシンに貢献する“FAST 3D Camera”を「SOMATOM Edge Plus」とともに展示。AIを搭載した3Dカメラにより,被検者の寝ている向きや体型,大きさ・厚さを認識し,撮影部位が中心となるように天板が撮影開始位置まで自動で移動する。この機能により,AEC(自動露出機構)のより正確な動作,再現性の向上,画質の向上などにつながる。
MRIは,新技術コンセプト“BioMatrix Technology”を搭載した3T MRI「MAGNETOM Vida」を展示した。呼吸情報を取得する寝台内蔵の“BioMatrix Sensors”,頭頸部コイルにシムコイルを内蔵し安定した脂肪抑制効果を得る“BioMatrix Tuners”,ガントリ前面のタッチパネルで患者セッティングを支援する“BioMatrix Interfaces”の3つの大きな特徴的技術により,検査精度の向上や患者の快適性を向上させる。
ヘルスケアITとしては,クラウドサービス「teamplay」を拡大させたデジタルクラウドプラットフォーム「Digital Ecosystem」を紹介した。teamplayでは現在,線量情報管理や利用状況分析,プロトコール管理などの機能を提供しているが,これら機能はDigital Ecosystemではその一部となり,将来的にはAI技術の利用やサードパーティのアプリケーションなどをDigital Ecosystemに乗せ,ユーザーが活用できることをめざしている。
4月12日に発売したばかりの最上位機種となるデジタルマンモグラフィシステム「MAMMOMAT Revelation」は,より高度に精密検査を行えるよう多機能化された。新たに造影マンモグラフィが可能になり,MRI検査非適応の患者に対して造影検査を提供する。また,撮影と同時に乳腺密度を計測し,客観的な評価を支援する。バイオプシー検査も進化し,トモシンセシス画像(振り角左右50°)を用いることで,より精度の高いターゲッティングを簡単に行えるようになった。圧迫板は素材や形状を工夫することで,患者の快適性の向上も追究している。
超音波診断装置は,新製品「ACUSON Juniper」をメインに展示した。コンパクトさと汎用性が特長の装置で,設置面積をハイエンドモデル「ACUSON S2000」の約60%に抑えながら,高画質にこだわって開発されている。5つのプローブポートや,スタンバイ状態から5秒で検査が可能な機動性により,院内のさまざまな場所で活用できる。画質は,日本のユーザーの評価を得ながら作り込まれており,診断に有用な画像を提供する。
●お問い合わせ先
社名:シーメンスヘルスケア株式会社
住所:品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー
TEL:0120-041-387
URL:www.healthcare.siemens.co.jp