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2017-4-27

ネットカムシステムズブース

ネットカムシステムズは，乳房の画像診断に注目し，スムーズでストレスのない読影環境を構築する乳腺画像診断ワークステーション「mammodite」を展示した。ブースでは，mammoditeの性能をさまざまな環境下で体験できるよう，各モニタメーカーのマンモグラフィ用5メガピクセルの最新モニタを設置した個室ブースを設け，実際のパフォーマンスをデモンストレーションする形での紹介が行われた。

実機の体験に集中してもらえるように個室ブースが 設けられた。

各個室ブースで，異なる最新5メガピクセルモニタでの環境を体験できる。

●簡単・快適な読影を実現するmammoditeのビューワ

mammoditeは，乳腺の画像診断に特化したビューワやレポーティングシステムを搭載したワークステーション。システムをすべて自社で開発しているため，医師や診療放射線技師のニーズを即座に取り入れ製品に反映させることができ，スピーディな機能追加を行っている。
「より簡単に，よりストレスのない読影」をコンセプトに，シンプルかつ直感的に操作できるユーザーインターフェースや，簡便でカスタマイズ性の高い読影レイアウト変更など，すぐに使えて，なおかつ読影を阻害するストレスを少しでも減らす工夫がなされている。
ビューワでは，独自開発の画像処理エンジン「APROS」を搭載しており，トモシンセシス画像もまるで通常のマンモグラフィ画像かのように高速表示することができる。マンモグラフィと超音波画像の併読など，比較表示においても高速に表示やページビューを行うことができ，画像容量が大きく，表示に時間がかかるために読影時間が長くなりがちなマンモグラフィの読影をスムーズに行うことができる。
操作面でも比較したい画像や必要な情報を得るためのレイアウトを，モニタ上での操作だけでなく，専用キーパッドを用いてワンタッチで変更することができ，ステップの少ないワークフローで詳細な情報を得ることができる。

ブースでもユーザーとの意見交換を行えるオープンスペースを設け，ニーズの取り入れを積極的に行っていた。

mammoditeのビューワ

●マルチモダリティの総合判定を支援するレポーティングシステム

乳腺の画像診断では，昨今マンモグラフィの診断能を低下させる高濃度乳腺（デンスブレスト）がアジア人女性に多いことから注目されている。デンスブレストの患者では，マンモグラフィだけでは乳腺に隠れた腫瘤を見落とす危険性があるため，乳がんの早期発見・早期治療のために，超音波画像も併用し，総合的に判定・診断していく必要があると言われている。
mammoditeでは，マルチモダリティの比較表示をしやすいなどのビューワ機能によるサポートだけでなく，レポーティングシステムでもマンモグラフィと超音波画像の総合判定をサポートする“総合判定所見”機能を実装している。本機能では，マンモグラフィと超音波画像，それぞれの専用レポーティングシステムで所見をつけた上で，その画像を1画面で見比べながら，両方の所見を総合的に判定して生検の要否を決める。これにより，デンスブレスト患者への不要な生検を抑えることができ，より確実な診断を行うことができる。また，「日本乳がん検診精度管理中央機構（精中機構）」のマンモグラフィ施設画像評価を受けるために必要な資料作成や提出画像選定を支援する機能も組み込まれており，撮影技師の負担を軽減している。