2016-5-2
日本電気硝子ブース
日本電気硝子は,放射線遮蔽用鉛ガラス「LX-57B」を用いた放射線遮蔽用ガラス「LXプレミアム」と「LX防護衝立」,ガンマ線遮蔽用鉛ガラス「Pro-GR」で作られた卓上放射線プロテクターを展示。医療スタッフを放射線被ばくから守るガラスの高い安全性と取り扱いの簡便さをアピールした。(4月15日取材)
●放射線遮蔽用ガラス「LXプレミアム」で安全・安心な検査環境を維持
LXプレミアムは,放射線遮蔽用鉛ガラスである「LX-57B」の両面に特殊カバーガラスを貼り合わせた高機能ガラス。LX-57Bは,医療・工業分野だけでなく研究所や原子力産業など幅広い分野で採用されている高い放射線遮蔽性能と一般的な窓板ガラスと同等の可視光透過率を有している。
LXプレミアムの最大の特長は,水拭き可能で,くもり(ヤケ)の発生しないこと。一般的なガラスと同様にガラスクリーナーや洗剤の使用が可能で,IVR-CT室・血管造影室・ハイブリッド手術室などにおいて,飛散した薬品の洗浄や滅菌消毒を容易に行える。
LXプレミアムは多重構造なので,万一割れてもガラスが飛散しない。最大寸法は1200mm×2600mm。
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●LXプレミアムを使用した移動式防護衝立「LX防護衝立」の安定感を紹介
LX防護衝立には,LXプレミアムが採用されている。スムーズな移動が可能で,手軽に取り扱える。
高さは1930mmで,防護したい幅やガラスのサイズに応じ,全面ガラス衝立と3サイズの鉛板を貼った化粧板付き衝立の計4タイプがある。化粧板にはクリームとブルーの2カラーが用意されている。施設や用途に応じた特注サイズの対応もしており,用途により化粧板をステンレスにすることも可能である。
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●作業者の安全性を最大限に確保できるプロテクター
卓上型放射線プロテクターは,ガラス部分にガンマ線遮蔽用鉛ガラス「Pro-GR」が採用されている。Pro-GRは酸化鉛含有率が約70%。高い放射線遮蔽性能を有し,PETセンターなどの核医学施設において放射線物質のミルキングや分注作業用として高い遮蔽性を維持する。
コンパクトな卓上型放射線プロテクターとして,Pro-GRの観察窓部分は作業者に合わせて自由に角度調整が行え,複数スタッフが交代で作業する施設でも柔軟な調整によって,高い安全性を実現し,作業効率も向上する。
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●お問い合わせ先
日本電気硝子株式会社
住所:〒532-0003大阪市淀川区宮原2-11-1
TEL:06-6399-2728
URL:http://www.negb.co.jp/product/05/01.html