2016-4-15
メインホールでの合同開会式
JRC2016の2日目,4月15日(金)13時からメインホールにて,合同開会式が行われた。前回と同じく,開会式に先立ちアンサンブル デュナミスの演奏が設けられ,多くの参加者がその音色に耳を傾けた。その後に始まった開会式には,日本ラジオロジー協会(JRC)の杉村和朗代表理事(神戸大学),第75回日本医学放射線学会(JRS)総会の玉木長良会長(北海道大学大学院),第72回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会の小倉明夫大会長(群馬県立県民健康科学大学),第111回日本医学物理学会(JSMP)学術大会の荒木不次男大会長(熊本大学大学院),2016国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2016)を運営する日本画像医療システム工業会(JIRA)の小松研一会長が出席。杉村JRC代表理事は,JRCには4団体が長年にわたり築いてきた歴史があり,現在では国際的な学会に発展し,北米放射線学会(RSNA),欧州放射線学会(ECR)と並ぶ放射線医学の学会になったと挨拶した。
この後,玉木会長,小倉大会長,荒木大会長,小松会長の講演が行われた。玉木会長は,医療費の増大化が進む中で,エビデンスに基づいた医療,医療費の適正化,個別化医療が求められているとし,放射線医学がこれらに貢献していると説明。SPECT/CTやPET/CTの有用性などを示した。さらに,まとめとして,放射線医学の発展には,装置の改良,解析法の進歩,薬剤の開発,新しい診療応用の4つが欠かせないと述べた。また,小倉大会長は,日本放射線技術学会で取り組んでいる拡散強調画像におけるADC値に関する研究成果について報告した。続く,荒木大会長は,モンテカルロシミュレーションについて,放射線治療におけるCBCTやMDCTの被ばく線量を例に挙げて説明を行った。小松会長は,わが国における医療機器の研究開発の現状について取り上げ,医療用ロボット・ICT,低侵襲・高精度な診療,身体機能・組織の回復に関する技術などを紹介した。
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