2015-4-16
ハンズオントレーニングの様子
今年で8回目となる「CTコロノグラフィトレーニングコース ー画像ワークステーションを用いたハンズオンによる診断法の実際ー」(主催:JRS CTCトレーニングコース実施委員会)が,JRC初日となる16日(木)の10時から18時まで,パシフィコ横浜アネックスホールのF203+F204とF205+F206を会場に開催された。
司会・進行は,飯沼 元氏(国立がん研究センター中央病院),満崎克彦氏(済生会熊本病院予防医療センター),三宅基隆氏(国立がん研究センター中央病院)の3名が務めた。午前中は,メーカーによるCTC用ワークステーションの開発状況を紹介するデモンストレーションとミニレクチャー2題が用意された。ランチョンセミナーを挟み,午後は実機を用いたハンズオントレーニングが行われた。
企画は医師と診療放射線技師を対象にしており,参加は事前登録制で募集人数は150名。ハンズオントレーニングはワークステーション台数に限りがあるため,先着順となった。
ハンズオントレーニングで使用されるワークステーションは,ザイオソフト社のZiostation2,AZE社のAZE VirtualPlace,東芝メディカルシステムズ社のColon Viewing,富士フイルムメディカル社のSYNAPSE VINCENTである。
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初めに,飯沼氏が開会挨拶に立った。飯沼氏は,「CTコロノグラフィトレーニングコースは2007年に始まったが,回を重ねるごとに参加者も増え,嬉しく感じる。今回は症例を一新したので,すでにCTCを始めている方にも,これから始められる方にも,実機を用いたハンズオンで有益な情報を感じてもらい,CTCの普及につなげてほしい」と述べた。
メーカー各社のCTC用ワークステーション最新情報の発表に続き,2題のミニレクチャーが行われた。1題目は,北川まゆみ氏(国立がん研究センター中央病院放射線診断科)による「当センターのスクリーニングCTCにおける放射線技師の役割」。北川氏は,CTCの前処置,撮影,レポーティングのワークフローやコツを説明し,有効な検査とするための診療放射線技師の役割について述べた。
2題目は,平野雄士氏(小樽掖済会病院放射線科)による「スクリーニングCTCにおける検査被曝の低減化」。平野氏は,CTの被ばく低減の考え方や実効線量換算について解説するとともに,超低線量撮影や逐次近似応用再構成法を適用した撮影について,ファントムによる検討を紹介した。
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ランチョンセミナー(エーザイ/エーディア共催)では,飯沼氏が座長を務め,2つの演題が用意された。最初に,松岡正樹氏(まつおかクリニック)が「実地臨床におけるCTCの使い方!?」を講演した。松岡氏は,自院にてCTCを始めた経緯を紹介した上で,実際の検査における問題点と対策について説明した。
次に,松本啓志氏(川崎医科大学消化管内科)が「大腸CT検査(CTC)で診る大腸疾患」を講演。松本氏は消化管内科医としての立場から,同院における大腸がん検診の取り組みや,全大腸内視鏡困難例への対応,慢性炎症性腸疾患診療について症例を示しながら解説し,CTCの有用性を説明した。
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午後の実機を用いたハンズオントレーニングは,三宅氏が司会・進行を担当し,「CTC診断の基礎(早期病変の捉え方)」「スクリーニングCTC診断の実際」「スクリーニングCTC診断(実践症例の出題と回答)」の3段階のプログラムが組まれた。レクチャーを挟みながら,参加者は実際にワークステーションを操作して,操作方法や読影方法を体験した。
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<共催>
日本メドラッド,エーザイ/エーディア,伏見製薬,東芝メディカルシステムズ,ザイオソフト/アミン,AZE,富士フイルムメディカル
●機器展示
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