2014-4-12
東芝メディカルシステムズブース
東芝メディカルシステムズは,前回の1.3倍となる800m2というITEM会場で最も広い展示面積を確保し,来場者を迎え入れた。展示テーマに“Improving the Quality of Life”を掲げて,患者,そして医療者にとっての“Quality of Life”を向上するための新製品・技術を披露した。初日4月11日には,記者発表会がパシフィコ横浜内で行われ,綱川 智社長が新型PET/CT「Celesteion」を発表した。
以前から開発をアナウンスし,前回のITEMでもスケールモデルが展示され期待を集める中,満を持して発表されたCelesteionは,TOF技術を搭載したPETと「Aquilion」シリーズの16列CTを組み合わせた装置。TOFの時間分解能が450psというクラス最高の性能を持ち,コントラストとSNRが優れた画像を得られる。また,CTは被ばく低減技術である“AIDR 3D”が搭載されている。ガントリ開口径は世界最大の900mm(CT部)を確保した。
CTでは,「Aquilion ONE/ViSION Edition」と「Aquilion PRIME」が展示された。Aquilion ONE/ViSION Editionには,最新のソフトウエアとなるVersion 6.0が搭載された。その最新ソフトウエアは,“Frontier Suite”と呼ばれる。Frontier Suiteには,冠動脈CTAのサブトラクションを行うSURESubtractionや逐次近似再構成を応用し金属アーチファクトを低減する“SEMAR(Single Energy Metal Artifact Reduction)”,オプションで搭載できる“生データベースデュアルエネルギーシステム”がある。
MRIでは,昨秋の北米放射線学会(RSNA 2013)前に発表された「Vantage Elan」がITEMに初お目見えした。「きれい,簡単,コンパクト」をコンセプトにした1.5T装置。位置決めを自動化する技術“NeuroLine”“SpineLine”“CardioLine(オプション)”により,短時間で容易な位置決めが可能である。
血管造影装置では,被ばく低減技術の総称を“DoseRite”と名付け,患者の入射線量分布をカラーマップでリアルタイムに可視化する“Dose Tracking System(DTS)”を紹介。さらに,実機では,自走式のAquilion PRIME(W.I.P.)と組み合わせたAngio-CTシステムを展示した。
超音波診断装置では低流速の血流を描出する“SMI(Superb Micro-vascular Imaging )”のデモを行った。この技術は「Aplio」シリーズに採用されている。
このほか,核医学関連では,昨年発表された「GCA-9300R」を紹介。ヘルスケアITでは,「Healthcare@Cloud」をPRしていた。
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●お問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ株式会社
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TEL:0287-26-5100
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