2014-4-12
4月12日(土)の午前9時10分から,合同シンポジウム1「より安全で確実なIVRを目指して」がメインホールにて開催された。IVRを安全に実施するための取り組みや支援ツールの開発などについての発表が行われる。
司会は栗林幸夫氏(慶應義塾大学/JRS理事長)と江口陽一氏(JSRT大会長/山形大学医学部附属病院)が務めた。
最初に登壇した, 横山博典氏(国立循環器病研究センター)は,自施設で行ったIVR関係のスタッフへのアンケート調査結果などをもとに,IVR時の被ばくの実態やスタッフの意識について報告した。被ばくに対するスタッフの知識や意識は決して高くはなく,コミュニケーションと教育訓練の重要性を示した。また,防護衣の管理を経時的に実施しているとして,データベースを作成した管理方法について詳述した。
次に,平木隆夫氏(岡山大学)が,CTガイド下穿刺ロボットの開発について発表(主に科研費による)。CT透視では術者の被ばくが最大の課題であり,手については7μGy/sec(120kV, 30mA)に及ぶため,術者の被ばくをなくすことを目的として岡山大学工学部の人たちと医工連携による開発を行っているとした。すでにプロトタイプを作製してファントム実験を行っているという。今後は,安全機構の確立や動きの改良などを図り,動物実験を実施したいと展望を述べた。
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<プログラム>
1.
out the radiation exposure of IVR
IVR の被ばくについて
横山博典(国立循環器病研究センター)
2.
Development of a robot for CT-guided intervention: Free physicians from radiation
CT ガイド下穿刺ロボットの開発:術者被ばくをなくすために
平木隆夫(岡山大学病院)
3.
Patient care in interventional radiology for safety, nurse perspective
IVR を安全に行うためのpatient care(看護師の立場から)
浅井望美(国立がん研究センター中央病院)
4.
New technologies for ultrasound guided ablation therapies -Fusion imaging and needle navigation system-
US ガイド下穿刺による局所療法 ―Fusion イメージングと針ナビゲーション―
森安史典(東京医科大学)
5.
Interventional radiology with a new tracking navigation imaging system of cone-beam CT angiography
Conebeam CT を用いたIVR 支援機能
村上卓道(近畿大学)