2014-4-10
ハンズオントレーニング
毎年恒例の企画で,今回で7回目となる「CTコロノグラフィトレーニングコース ー画像ワークステーションを用いたハンズオンによる診断法の実際ー」(JRS主催)が,10日(木)10時から18時までパシフィコ横浜アネックスホールF203+F204,F205+F206で開催された。午前中は,ワークステーションメーカーからの最新技術発表と施設からの報告1題,Overseas lectureが1題が行われた。ランチョンセミナーを挟み,午後はワークステーションの実機を用いたハンズオントレーニングが行われた。ハンズオントレーニングは,昨年は医師と技師に分かれて実施されたが,今年は合同で行う形式となった。
募集参加人数は150名と昨年より拡大し,ハンズオントレーニングについては,ワークステーション台数に限りがあるため,医師45名,技師90名の計135名までとなっている。ハンズオントレーニングの技師の募集人数は,昨年の30名に対して大幅に拡大されたが,会場は立ち見の参加者も多く,盛況を博した。
司会は,飯沼 元氏(国立がん研究センター中央病院),笹井信也氏(岡山画像診断センター),三宅基隆氏(国立がん研究センター中央病院)が務めた。
ハンズオントレーニングで使用されるワークステーションは,ザイオソフト社のziostation2,AZE社のAZE VirtualPlace,東芝メディカルシステムズ社のColon Viewing,富士フイルムメディカル社のSYNAPSE VINCENTとなっている。
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プログラムの冒頭,JRSの金澤 右会長(岡山大学)が開会挨拶に立ち,「近年の低侵襲化の流れ,また大腸がんの増加で,内視鏡検査だけでは大腸検査に対応できない状況を受け,CTCはわが国でも注目され,存在意義が高まっている。最新の知識を吸収し,施設で実施できるようにがんばって知識・技術を習得してほしい」と述べた。
ハンズオンセミナー共催メーカー4社によるCTCワークステーションの技術発表に続き,國枝栄二氏(サンライズクリニック)による「一地方区のクリニックにおける大腸CT検査の実際」が行われた。岐阜市近郊に位置する同クリニックでは,CTCによる大腸検診に積極的に取り組んでおり,検査の実施状況や,前処置からレポート作成までの一連の流れを紹介した。
●Overseas lecture
続いてのOverseas lectureでは,今井 裕氏(東海大学)の司会のもと,Roberto Grassi氏(the Second University of Naples)が講演し,イタリアにおけるCTCの現状が紹介された。
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●ランチョンセミナー
エーザイ/エーディア共催のランチョンセミナーでは,小林広幸氏(福岡山王病院)が,「早期大腸癌の注腸X線・内視鏡診断ーCTC診断に向けた臨床的特長と診断の留意点ー」をテーマに講演した。
●ハンズオントレーニング
午後のハンズオントレーニングでは,司会の飯沼氏,笹井氏,三宅氏が講師を務め,これまでで最多の41症例がトレーニングのために用意された。参加者多数となったことから,2,3名で1台のワークステーションを使用し,読影を中心としたトレーニングが行われた。はじめに,三宅氏が早期がんを中心とした11症例について,ワークステーションを実際に操作しながら読影方法を解説し,その後は,講師と参加者とのインタラクティブなやりとりでトレーニングが進められた。
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〈共催〉
日本メドラッド,エーザイ/エーディア,伏見製薬,東芝メディカルシステムズ,ザイオソフト/アミン,AZE,富士フイルムメディカル
●機器展示
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