2013-4-17
クライムメディカルシステムズブース
クライムメディカルシステムズは,2013年3月にマンモグラフィ専用画像診断ワークステーション「mammary」に乳房トモシンセシス画像を表示する機能をオプションとして提供することを発表した。今回のITEMでは,その新機能を強力にPRした。また,検体検査データを連携表示させる機能が搭載されたPACS「Climb PACS」やマルチモダリティ医療用画像表示システム「Radiology-Viewer」,循環器系動画像表示システム「Cardiovascular-Viewer」を紹介。このほか,整形外科プランニング「OrthoView」やSTB社のiOSやAndroid対応の「問診アプリ」のデモンストレーションを行った。(4月12日)
●乳房トモシンセシス画像を表示できる「mammary」
マンモグラフィ検査において,近年トモシンセシス画像を撮影できる装置が増えており,その画像が乳がんの診断に有用な情報を与えている。特に日本人に多いデンスブレストでは,トモシンセシス画像の有用性は高いと言われている。このような観点から同社では,「mammary」のオプションとして,トモシンセシス画像を表示する機能の提供を3月下旬から開始した。
この新機能では,トモシンセシス画像(3D画像)とマンモグラフィ画像(2D画像)を同じ画面上に表示する。拡大や計測などの機能を使用することができるほか,3D画像と2D画像のミラー表示,画像の表示サイズや方向の設定も可能である。また,ページングは自動(シネモード再生)と手動で行える。レポーティングシステムへのキー画像の貼付もボタン操作で簡単にできる。
トモシンセシス画像は通常のマンモグラフィ画像よりもデータサイズが大きくなるが,「mammary」はサーバ一体型のワークステーションであるため,データを一元的に管理し,ストレスなく表示する。
●「mammary」専用のレポートシステム「mammary manager8」の機能も強化
「mammary」専用のレポートシステムもユーザーの声を反映し,機能を強化。新たに「mammary manager8」の名称で展開している。新機能としては,今後増えることが予想される診療放射線技師による読影補助業務に対応するため,所見入力の数を増やし,「技師1次所見」「技師2次所見」などのように項目を追加できるようになった。さらに,乳がん検診などで超音波検査が施行されるようになってきた状況を踏まえ,新たに超音波検査の所見入力機能を搭載した。これにより,マンモグラフィと超音波診断装置の所見レポートを併せて確認することができるようになった。
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●世界シェアトップの整形外科プランニングツール「OrthoView」
ブース内では,整形外科向けの手術支援のためのプランニングツール「OrthoView」も紹介していた。「OrthoView」は,整形外科領域での人工関節置換術において,1000以上のテンプレートを利用し,インプラントを画面上に表示して術前シミュレーションを行うことができる。このほかにも,計測,トラウマ手技のプランニング,小児の脊柱変形の評価などの整形外科領域に特化した豊富な機能が搭載されている。各ベンダーのPACSに対応しており,シームレスに連携する。
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●タブレットで使用できる「問診票アプリ」
このほか,STB社の「問診票アプリ」が初めて展示された。iOSやAndroidなどのタブレット向け製品であるこの「問診票アプリ」は,データセンターを用い,院内の無線LAN環境で,患者自身がタブレットから問診票を入力するというもの。院内にサーバを設置する運用にも対応する。施設のニーズに合わせて,各診療科に最適化された問診内容を設定できるという。利用料は月額2000円となっている。
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