2013-4-25
バルコブース
バルコは,2012年8月に社名統合を行った。ITEM2013は,バルコ株式会社ヘルスケア事業部としては初出展となり,バルコのフラッグシップモデルのディスプレイの展示に併せて,新社名をPRした。展示では,マルチモダリティ診断用LEDバックライトディスプレイシステム「Coronis Fusion 6MP DL」,マンモグラフィ用グレースケールモニタなどのディスプレイソリューション,ハイブリッドオペ室IPソリューションの紹介が行われた。(4月12日取材)
●診断用LEDバックライトディスプレイ「Coronis Fusion 6MP DL」で診断効率向上に寄与
Coronis Fusion 6MP DLは,マルチモダリティの診断用Fusionディスプレイで,カラー30インチの大画面,高精度な画像表示で読影を支援する。Fusionディスプレイは,2つの画面間のフレームがないベゼルレスデザインを指すが,Fusion 6MPでは従来の3MPのLCDディスプレイ2画面分の画像を1画面で同時表示が可能になっている。1つの6MPワイドスクリーンディスプレイとして利用でき,また,2台のシームレスな3MPモニタとしても役割を果たせるのが特長だ。今回の展示では,新たにLEDバックライト技術を搭載したモデルとなり,診断精度が上がり,省電力,長寿命になったことをアピールした。
Coronis Fusionディスプレイシリーズには,6MPと4MPのカラーディスプレイと10MPのグレースケールディスプレイの3種類をラインナップする。高コントラスト,高輝度,高い輝度均一性,広視野角,高い色精度を実現している。また,マルチモダリティの画像を自由に配置でき,診断効率の向上に寄与する。設置スペースは,従来ディスプレイ2台分よりコンパクトで省スペースでの設置を実現する。現在,慶應義塾大学病院には,Coronis Fusionディスプレイ,RIS・レポーティング用のクリニカルレビューディスプレイなど,バルコ社の医療用ディスプレイが計118台導入されている。
バルコのLEDバックライトディスプレイは,“LED next-new european design”と銘打ち,単なる無機質なツールではなく,長時間の読影をサポートするデザインを追求している。「使う人が嬉しくなるデザインを」と,ユーザーの心地良さを考えた流線型デザインを採用した。
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●海外マーケットで高評価を得ているバルコのマンモ用ディスプレイ
バルコの医療用ディスプレイソリューションは,ワールドワイドでは50%近いシェアを持っている。特に,世界で高い評価を得ているディスプレイに,デジタルマンモグラフィディスプレイシステムがある。ITEM2013では,30インチFusionディスプレイ「Coronis Fusion 6MP」,21.3インチ マンモグラフィディスプレイ「Mammo Tomosynthesis 5MP」,「Coronis 5MP Mammo」などを紹介した。
バルコのマンモグラフィディスプレイは,マンモグラフィの微妙な陰影や微小石灰化を鮮明に表示するなど,厳しい要求に応える最適化設計がされている。より高品質なコンポーネンツ・部品を厳選し,厳しい基準での開発を行うことで,高い信頼性と高輝度・高画質を実現した。マンモグラフィ診断医の迅速で正確かつ信頼度の高い診断に寄与する。
●次世代型ハイブリッドオペ室用IPソリューション「Nexxis」
Nexxisは,ハイブリッドオペ室などのさまざまな映像情報をIPソリューションで一元管理し,オンサイトで手術の様子を遠隔地など別の場所で見られるようにしたもの。IPベースになることで,手術風景カメラや内視鏡や腹腔鏡などの映像ケーブルをそれぞれセットアップする必要がなく,ネットワークケーブルのみで接続の作業時間を短縮する。一つの手術で使われる映像信号のすべてをIP変換し,非圧縮でデータを送ることが可能となった。
●QA品質精度管理ツール
医療用ディスプレイでは,長期間安定した性能を維持させるために,精度管理が不可欠になる。バルコの医用画像表示ディスプレイは,すべてのディスプレイに診断に最適な表示性能を維持する品質精度管理・キャリブレーションを行うソフトウエア「Medical QAWeb Agent」を標準装備している。ディスプレイシステムのキャリブレーションの開始,表示パフォーマンスの記録,QAタスクの自動化,DICOMルックアップテーブルのキャリブレーション実行などが行える。
お問い合わせ先:
バルコ株式会社
〒143-0006 東京都大田区平和島5-1-1 ヤマトインターナショナルビル8F
TEL 03-5762-8715 Fax 03-5762-8711
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