2012-4-25
ジェイマックシステムブース
ジェイマックシステムは,ブースを,統合型画像診断部門システム「XTREK」シリーズ,放射線部門業務支援システム「ACTRIS」シリーズ,イーサイトヘルスケアが手掛ける遠隔読影支援ASP,M2PLUSの医療用コンテンツ/電子書籍ソリューション,の4つのゾーンで構成した。画像データの確実な高速表示を行うページング機能を強化した新しい「XTREK VIEW」,モジュールの追加など施設にあわせた構築が行える「ACTRIS」の新機能,第5回ASP・SaaSクラウドアワードで「ベスト・イノベーション賞」を受賞したイーサイトヘルスケアのクラウド型の遠隔読影支援サービスなどを出展した。(4月15日取材)
●XTREK:検査を一覧できるマトリックス表示,大容量データの高速表示機能を搭載
ジェイマックシステムがフィルムレス運用のために設計・開発したPACSの統合型画像診断部門システム「XTREK」では,新機能として,患者の検査履歴を時系列と検査種別ごとに一覧表示する“マトリックス表示”を追加した。放射線画像だけでなく,心電図や内視鏡,紹介状なども含めて統合的に管理し,時系列で直感的に表示する。
また,統合画像ビューア「XTREK VIEW」では,CTなどの1000枚を超える画像枚数のシリーズの高速表示と,スムーズで確実なページングが行える機能を強化した。CTの多列化によって1検査の画像枚数が増大し,画像表示のスピードが求められているが,「XTREK VIEW」では従来の3倍以上の表示速度を実現した。技術的には,画像の実データと同時に所在情報を作成することにより,PACSが画像の保管場所を把握することで高速の呼び出しと表示を可能にした。「XTREK」は,クライアントには画像データをダウンロードせずに,サーバに画像を見に行くリッチクライアントタイプのPACSで,情報漏洩のリスクを減らし,端末の環境に依存しない運用ができる。
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●ACTRIS:モジュール型の設計で施設の規模や運用にあわせた柔軟なRISを構築
「ACTRIS」は,放射線部門のあらゆる業務を管理し,情報の共有と運用を可能にする放射線部門業務支援システムである。特長としては,通常の画像検査を管理する診断RISをベースとして,核医学部門のRI薬剤管理,PET検査管理,放射線治療管理のモジュールを追加することで,あらゆるワークフローに対応できることである。“RI薬剤管理モジュール”では,RI検査の特殊なワークフローに対応し,投与と検査日が異なる検査の1オーダ運用や放射性薬剤管理機能を備える。“PET検査管理モジュール”では,FDG投与後の安静時間やアーリー/ディレイなど,PET検査ならではの運用に対応した機能を搭載する。“放射線治療管理モジュール”では,治療患者のデータベース管理や治療計画装置・治療装置とのオンライン連携などを可能とする。HISからの放射線系のオーダに対してトータルで対応できるように,核医学部門や放射線治療の有無といった施設の体制にあわせた構築ができる。「ACTRIS」は,東北大学病院や慶応大学病院など1000床を超える大学病院から,中小規模病院やクリニックまで導入されており,検査室の数やモダリティの種類など,施設のワークフローにあわせて必要なモジュールを追加することで柔軟に対応する。また,従来の集計処理に加えて,ユーザーが必要とする統計処理を自由にカスタマイズしてテンプレートから作成できるインターフェースを追加した。
●イーサイトヘルスケア:クラウドを利用した遠隔読影サービス,地域連携のシステムを展示
イーサイトヘルスケアのゾーンでは,遠隔読影ASP,地域連携予約システムなど,クラウドを利用したサービスを中心に紹介した。地域連携予約システムは,地域でのCTやMRIの共同利用による検査依頼を,クラウドを使って提供するものだ。近隣のクリニックなどからの検査依頼をデータセンター上に構築された予約システムで行うことで,オープンな環境で運用でき,電話応対など施設側の負担を減らし,前日確認メールなど患者側へのサービスも提供できる。
また,イーサイトヘルスケアでは,若手放射線科医のための症例勉強会「神田塾」を行っているが,その開催をインフォーメーションした。4月24日には,佐藤雅史氏(東邦大学医療センター客員教授)を塾長に胸部X線画像診断をテーマとした第1回が行われた。塾長と門下生(参加者)がカンファレンス形式の勉強会を行い,専門医としてのスキルアップと人脈づくりをサポートする。カンファレンスの内容は電子書籍として,M2PLUSを通じて発信していく予定だ。
お問い合わせ先:
株式会社ジェイマックシステム
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