2012-4-26
エプソン販売ブース
医療機関のフィルムレス化/デジタル化が,近年急速に進んでいる。病病,病診連携における医用画像のやり取りには,従来用いられていたフィルムに取って代わって,CDやDVDを用いるケースも増えつつある。
そのような医療環境の変化を受け,エプソン販売は,医用画像などデータをCDやDVDに書き込み,レーベル印刷までを行うCD/DVDディスクデュプリケータ「PP-100」を中心に紹介した。「PP-100」をはじめとしたデュプリケータは,書き込みだけでなく,CD/DVDの読み込みやウイルスチェックも可能で,施設のニーズに合わせて導入・運用することができる。(4月14日取材)
●CD/DVDを自動発行するディスクのラインナップを紹介
エプソン販売では,CD/DVDディスクデュプリケータをさまざまな事業分野で販売しているが,医療分野では「PP-100」を中心に2009年から展開している。ランナップとしては,内蔵ドライブ2基のモデルでは,インターフェイスがUSBのベーシックモデル「PP-100」と,ネットワークモデル「PP-100N」。内蔵ドライブ1基の廉価モデルでは,「PP-50」のエントリーモデルに加え,ブルーレイディスク対応の「PP-50BD」が新しく発売された。現在,20を超えるベンダーに採用されており,PACSなどに組み込まれる形で2011年だけで200台程度を医療機関に納入しているという。
デュプリケータでは,CD/DVDの発行依頼を受けると,患者データを選択して,スタートボタンをクリックするだけで,書き込みとレーベル印刷が行われる。スタッカーにCD/DVDを入れて,まとめて処理できるため,PCで1枚1枚行う作業と比べ大幅に時間を短縮し,作業効率の向上を図ることができる。レーベルは,医療施設で簡単にデザインでき,患者名やIDなどの差し込み印刷も可能だ。
また,フィルムでは1枚あたり500円程度のコストがかかるが,CDであれば1枚あたり50~60円程度で作成可能で,大幅なコスト削減を実現できる。
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●施設の要望に応えてウイルスチェッカーとしての機能を搭載
今回,新たにデュプリケータを利用してウイルスチェックを行う機能を開発し,その機能を紹介した。他院から持ち込まれるCD/DVDについては,医療施設でPCのドライブに1枚1枚入れてウイルスチェックを行うのが一般的だが,CD/DVDの受け渡しが増加している今,このウイルスチェックが,現場では大きな負担になりつつある。
操作はいたって簡単で,チェックしたいCD/DVDをスタッカーにまとめて入れて開始ボタンを押せば,自動でウイルスチェックを行い,感染の有無でCD/DVDを振り分けることができる。なお,この機能はカスタマイズでの対応となる。
ウイルスチェッカーとしてデュプリケータを導入した自治医科大学附属病院では,持ち込まれるCD/DVDが非常に多く,ウイルスチェック専門の要員を数人雇用することを検討したという。ウイルスチェッカーを導入することで,大幅に作業の手間を省くことができ,コスト削減にもつながる。ウイルスチェックが頻繁な医療施設には有用な機能と言える。
お問い合わせ先:
エプソン販売株式会社
東京都新宿区西新宿6-24-1
http://www.epson.jp/products/discproducer/